予防歯科– tax –
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血糖値の不思議
近年では、糖尿病という病気のことは多くの方に知られており、悪化すると様々な全身疾患を併発させる「注意しなければならない病気」と認知されてきましたね。 岡崎市の皆さんの中でも、血糖値を気にしている方が多くいらっしゃると思います。 そんな、糖尿病にとって大切な指標である血糖値の不思議について触れてまいります。 【歯が痛くても血糖値が上がってしまう】って知っていますか!? お口のトラブルと糖尿病の関係性は、だんだんと知られているのですが、もはや歯痛にも関係しているんですね。これを知った時にはとっても驚きましたので、是非書いていきたいと感じたのです。 ちゃんとお伝えすると、歯が痛い状態だけではなく、不眠や体... -
歯周病から歯を失うまで
「歯を失ってしまう原因は、むし歯よりも歯周病が多い」 そんな説明を受けたことがある方、岡崎市にも多くいらっしゃると思います。 当院ではもちろんですが、他の歯医者さんでも同じように指導を受けると思います。 これはデータとして取られていることで算出された統計からも言えることで、歯周病の進行度合いでいう「中等度」や「重度」と診断された方のデータをみると明らかです。 歯科の診断を受けた方の中で、治すべき箇所の治療を“受けず”定期的な予防メンテナンスも“受けなかった”方は10年間に失った歯の本数が3.6本であり、1本の歯を失うのに要した期間が2.8年と出ています。 これが、治療は“受けて”、定期的な予防メンテナンスを“受けない”方でも10年間... -
歯周病を治療する意味
当院は開業以来、岡崎市にお住まいの多くの方へ歯周病治療やケア、メンテナンスの大切さを伝え続けてまいりました。 改めて、その大切さをより多くの方に伝えたいと考えている中で、とある本で面白い表現が書かれていましたので紹介いたします。 「歯周病治療やケアは雨に例えられます」 人は自分の歯があるうちは、お口の中にプラークという雨が降り続いているようなものです。 この雨は常に降っており、やむことはありません。 雨は降り続くと、地面がぬかるんできますね。このぬかるみは雨が降り続いている限り、続きます。 歯周病治療が地面の整備だとすると、雨でぬかるんでいる地面はいくら整備してもキレイにはなりません。キレイにするためには、傘をさし... -
何歳になっても自分の歯で食事をしましょう!
「8020運動」というものを知っていますか??? これは全国で歯科医院から発信しているスローガンであり、80歳で20本の自分の歯を残そうという取り組みです。 2018年で30周年を迎えて、年々統計の数値は良くなっているのです。 最新のデータでは、約50%の80歳を迎えた高齢者で20本の達成ができました!過去から考えると大変すばらしいことです。 もちろん、19本以下ならダメで、どんな状態でも20本あればOKというものではありません。あくまで動機付けであり、約20本残すということは、それまでに失ってしまう歯の本数が約10本以下ということなだけです。 1年でも長く1本でも多くの歯を残せる習慣を続けていることが何よりも大切であり、食事や会話に苦労を感じな... -
子供の成長とお口の健康②
子供の成長とお口の健康ということで、前回の続きです。 なぜ、中学生が要注意なのか。 それは、部活動が始まったり、夕方からも塾へ通い出すことが増えるからです。 まず部活動は多くの子たちが運動部に入って何かしらのスポーツに精を出すのではないでしょうか。 スポーツをすると、効率的な水分補給をするために糖類の含んだドリンクを口にすることが増えます。また、走ったりと息を切らして動くことで口呼吸の状態で過ごす時間も増えます。そうすると、普段の生活を送っている状態から比べるとむし歯の原因菌があった時の菌の活性化する条件が整ってしまい、知らない間にむし歯が進行してしまっていることも多くあります。また、塾へ通うのに、夕食を外で食べたり、... -
花粉症の方がなりやすいお口のトラブル
花粉症の方はそろそろつらい時期になってきたのではないでしょうか。 当院に治療や予防メンテナンスで通われている方々にも、お薬を飲んでいるという方が多いように感じます。 最近は眠くなりにくいものも増えて、お仕事柄あまり服用したくないという方でも、気にせずに飲めるという声を聞きますね。 そんな花粉症のお薬は、お口のトラブル防止という観点で注意が必要です。 薬の中には水分の分泌を抑制する作用のあるものも多く、喉が渇くと感じるものもありますね。 そういった薬は鼻水と一緒に唾液の分泌も抑制してしまっている場合が多く、一時的にドライマウス状態をすすめてしまっている場合がよくあります。 花粉症の時期だけとはいえ、1か... -
目指せ!アクティブシニア!!
岡崎市も大きな街なので、ご高齢者も多いですね。 当院はげんき館が目と鼻の先にあるためか、元気な高齢者をよくみかけると感じます。 「人生100年時代」と言われている昨今、数十年前と比べてあきらかに元気な高齢者が増えましたね。 医療が進化したり、食事や栄養学の情報がネットの普及の効果で広く普及したからと、様々な要因があると思います。歯科医師の立場からは、ご自身の歯を多く残せている高齢者が増えたこともかなり強く寄与していると思います。 その1つの根拠として、アクティブシニアの逆となる体調のすぐれない方や寝たきりの方に見える特長として「低栄養」であることがあります。不調であることで低栄養が進んでしまうとも言えますが、... -
歯磨き指導って意味ありますか?
当院には、岡崎市にお住まいの皆さま多くに、定期的な予防メンテナンスに通って頂いています。 だんだんと、そして益々、予防メンテナンスの重要性が伝わっているなと、日々実感し嬉しく思っています。 むし歯治療の一環でも、定期的なメンテナンスでも、歯磨き指導をさせて頂いています。 そんな中、「毎回同じように聞いてるな」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。 では、何故歯科衛生士から歯磨き指導をさせて頂いていると思いますか? そう、大切だからです。でも、皆さんが歯磨きできていないとは思っていませんよ。むしろ、結構まじめに歯磨きしてくれていると感じています。 それでも指導させて頂く理由は、正しく効率的なブラッ... -
知覚過敏にご注意を!
岡崎市にお住いの皆さまで、冷たいものが浸みる知覚過敏の症状があるという方はいらっしゃいますか? 極端な刺激ではなくても、多少は浸みるという方はかなり多いと思います。 そんな知覚過敏は加齢的な要因も多いのですが、普段の生活からそのリスクを高めてしまっている可能性も高いのです。 今回は少しではありますが、知覚過敏をすすめてしまうリスクのある要因をご説明します。 ①歯ぎしりや食いしばり これは歯が割れてしまうなどの原因になります。割れた歯はそのすき間から神経を刺激してしまうことに繋がるので、直接的な原因になります。朝起きると顎の筋肉が疲れていたり、集中して勉強や仕事をしている時に食いしばっている自覚のある方は、注... -
お子さんの予防歯科
岡崎市にお住まいの親御さんで、お子様の予防歯科に取り組んでいらっしゃる方は多いと思います。 やはり、大切なお子さんの将来を考えると若年性の虫歯や歯周病を予防するだけではなく、大人になってからも健康的に過ごせるような予防の意識を育みたいと考えるものですよね。 そんな意識をお持ちの親御さんたちは「シーラント」という予防処置を知っている方も多いように感じます。 ご存知ではない方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明いたしますと、シーラントとはお子さん特有の予防処置であり、歯の上面にある溝に専用の樹脂素材でフタをすることで、溝が深い部分に汚れが溜まりにくくして虫歯の原因となるプラークの付着を防止するような処置です。 ...