予防歯科– tax –
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フッ素の良いこと
フッ素というものは、今でこそ広く知れ渡っていると感じます。 岡崎市にお住いの皆様も、お使いの歯磨き粉(歯磨剤)に成分として配合されているのではないでしょうか。 市販されている歯磨き粉に配合されるようになったのは、ここ20年くらいから顕著になったようです。今では約90%以上の市販の歯磨き粉に配合されています。 フッ素はむし歯予防に効くと言われ、とある研究結果ではむし歯を20%から30%も減らすともいわれています。そして、使い続けることで、その効果が増長されるとも言われています。 (複合的な要因はもちろんあると思いますが)実際にむし歯も減っています。どのくらい減っているかというと、10から14歳の子では平均的なむし歯本数が1.0本と、... -
唾液検査でわかること
当院では唾液検査を導入し、希望する患者さまへ試薬を提供しています。 岡崎市におすまいの皆さまにも多く検査実施いただき、それぞれに合ったフィードバックをさせて頂いております。 当院の唾液検査装置では、虫歯のなりやすさと歯ぐきの状態がわかります。 虫歯のなりやすさは、虫歯菌の活性度や唾液の性質を総合して計算し、歯ぐきの状態はその時点での潜血やたんぱく質が検出されるかで腫れや炎症があれば数値がでてきます。 精密な診断に際しては、しっかりと検査をして医学的な根拠を出さねばなりませんが、簡易的に分析する分には、この検査機器はとてもお手軽に精度高く実施ができます。 今は「シルハ」という名前で出ている唾液検査装置... -
歯科医院で撮影するレントゲン
岡崎市におすまいの皆様、歯科医院を受診するとレントゲンを撮ると思いますが毎回撮って不思議に思ったことはありませんか? 病院でもめったに撮らないレントゲンなので、大げさに感じたり、無駄と思ったりしないですか? 当たり前ですが、ちゃんと撮影する理由があります。 それは、種類によって違いますし、歯科医師も診ている観点が違うのです。 例えばパノラマ写真のように横長のもの。 これは俯瞰することで奥歯から前歯まで全体的な骨の高さを診ることが1つです。歯周病が進行していることで骨が低くなっていると、歯ぐきを詳しく診ずとも歯周病治療や歯石を取り除く専門的な処置を歯科衛生士さんにしてもらわないといけないことが分かります。 あ... -
一番の予防は歯列矯正
岡崎市にお住まい、お子様が未就学の方は一度、歯並びについて歯科医師にご相談頂いてもよろしいかもしれません。 歯科治療は先進医学と同様に日進月歩で研究が進んでおり、様々な材料が開発されて良い進化をしていると言えます。 もう1つ、材料だけではなく進化しているのが予防的な分野です。 近代のデジタル化の恩恵として様々なデータが長年にわたって収集できてきたことで、症状や病気の原因を究明できるようになってきています。究明とまではいかなくても関連性の高い要因かどうかは既に多くの病気で見解がしめされています。 そんな中でも、近年注目されているのが、お子様の歯列矯正です。 人間は成長する過程にて、骨格として顎も発達していきま... -
歯のメンテナンス
岡崎市のお住まいの皆様の中でも、定期的に歯のメンテナンスをしていかれる方は徐々に増えていると感じております。 少しづつ、当院での取り組みもご理解をいただき浸透してきて頂いているかなと感謝しております。 歯のメンテナンスという予防歯科の考え方について少し書かせて頂きます。 テレビ番組でも「治療しない歯医者」といったキャッチフレーズで出ている予防歯科ですが、今回はそのイメージについてです。 古くから「定期健診」という表現で定期的な来院を進めている歯科の業界ですが、もしかするとそのフレーズに皆さま一般の方々の誤解を生んでしまっているのかもしれないと思うこともあります。 定期健診というと単に検査のみするイメージでし... -
日経スペシャルで歯科が特集されました!
岡崎市にお住まいの皆さん、日経スペシャルをご覧になられたでしょうか。 東京の歯科医院さんが出ておりましたが、山形県で予防歯科を古くから推奨している有名な先生の考え方に則って日々診療をされている医院さんのようです。 「歯が人生を決める!」これは、本当に大げさでもなく言えることです。 当院としても予防的な考え方を重要視している部分、大賛成と言えます。 もちろん、日々常用のお薬や何かの疾患が原因となって虫歯になりやすい方もいらっしゃいます。 でもそうではない方は、決して虫歯にならないような習慣を身に着けて頂きたいと常々感じていることでございます。 当院でも推奨する全ての内容に【カラダ全身に与える影響】を中心にすえ... -
歯槽膿漏とは
歯槽膿漏ってご存知でしょうか? 歯周病という言葉は本当によく聞かれるような世の中になったと思います。 その分「歯槽膿漏」というのは耳にしなくなってきたかもしれません。 歯槽膿漏というのは、歯周病がひどく進行してしまった状態をいいます。 進行した先に待っているのは歯が抜け落ちてしまう末路です。炎症が続くとカラダは悪い菌を骨まで移らないように、自然と骨が後退していくことを止めません。菌が骨を溶かすとも言いますが、カラダの防衛反応からも骨が減ってきてしまうのです。 一般の方は、細かいことをご存じない方が多いですが、歯ぐきの炎症である歯周病は放っておくと、絶対にいけない。そういった認識は広まってきたと実感していますので、... -
小児歯科について④
お子様向けの歯科処置について、色々と書かせていただきましたが、おうちでもケアもとっても重要です。 今回は年齢に応じた、推奨のケアをご紹介します。 まず、お子様が生まれてすぐの時に注意してあげたことですが、「同じお箸やスプーンを使わない」ということです。 虫歯や歯周病は菌が感染することも原因となります。 乳歯でさえ生えそろっていない状態で虫歯菌がうつらないように、同じものを使用するのは避けて頂いたほうがよいと言えます。 生後1歳までのケアは歯ブラシを使いにくいと思いますので、ガーゼや布で優しくふき取ってあげるようなケアがよいです。 特に虫歯になりやすい状態でもありますので、毎食後にでも抜き取ってあげましょう。 小学校... -
小児歯科について③
引き続き、小児歯科についてです。 予防的な処置をいくつかご紹介しましたが、実は最も大切な予防的な処置としては、矯正治療になります。 矯正というと、単にキレイな歯並びにするか否かという捉え方をされがちですが、本当の意味は予防力を高める理想的な位置に動かすということです。 これは、「芸能人やタレントではないのだから、そんなに見た目にこだわらなくてもよいのではないか」といった考え方だった方にはいつも驚かれることです。 歯列(歯並び)というのは、やはり理想的な位置というものがあります。 それは、本来あるべき位置であるべき歯同士がかみ合わさることで、普段口が閉じやすくて乾かないことで虫歯リスクが格段に下がるといった効果や、... -
小児歯科について②
前回に続き、小児歯科についてです。 お子様向けには、シーラントをいう予防処置をご紹介いたしましたが、フッ素塗布というのも大変重要なケアの1つです。 大人も同様ですが、子供の歯は虫歯になりやすい未成熟な状態といえます。 その為にフッ素を塗ってあげて、虫歯菌を防ぐことを処置してあげると、日々のケアのプラスアルファとして有効です。 フッ素には歯を強くする成分と、食事などの酸で溶ける脱灰という状態を回復させる再石灰化という作用を促進させる働きがあります。 そして、少しづつ溜まってしまうプラーク(歯垢)に入って、虫歯を進行させる酸を出すことを抑制する働きもあります。 ご家庭でフッ素配合の歯磨剤を使うことも重要な...