歯の豆知識– archive –
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知っておきたい口内炎対策
今回は、口内炎ができてしまったときの対策方法についてご紹介します。 口内炎は舌や歯ぐき、頬の内側などの粘膜、唇に発生する炎症症状です。種類や原因も様々ですが、ウイルス性でない軽い口内炎であれば、生活環境を少し改善することで症状が緩和されることもあります。 生活環境を改善する 口内炎で最も多い「アフタ性口内炎」は、ストレスや睡眠不足、免疫低下などが原因とされています。そのため、規則正しい生活を心がけることで、症状が改善できることがあります。 ・睡眠時間をしっかり確保する 口内炎が気になるときは、まずはしっかり睡眠時間をとり、身体を休めましょう。質の良い睡眠をとることで、身体の抵抗力や免疫力を高め、ストレスを軽減することが期... -
セラミック治療を検討する際に知っておきたいこと
今回は、セラミック治療で知っておきたいデメリットについてお話しします。 詰め物や被せ物の治療というとこれまでは保険診療で用いられる銀歯が一般的でしたが、近年は見た目も美しく高品質なセラミック治療が広く普及しています。 セラミック治療の特徴 セラミック治療とは、むし歯治療で用いる詰め物や被せ物を陶器のような素材で作製することです。もとの歯のような自然で美しい見た目が最大の特徴で、金属アレルギーの心配もほとんどありません。また、詰め物や被せ物の精度も高いため、銀歯よりもむし歯が再発しにくいといわれています。このようにメリットが多いセラミック治療ですが、デメリットも理解しておくことが大切です。 セラミック治療のデメリット セラ... -
セラミックは銀歯となにが違う?
今回は、セラミックと銀歯の違いやメリットについてお話しします。 詰め物や被せ物の治療というとこれまでは保険診療で用いられる銀歯が一般的でしたが、近年は見た目も美しく高品質なセラミック治療が広く普及しています。 セラミック治療とは むし歯などにより歯を部分的に失った場合、その箇所に詰め物や被せ物を装着して歯を修復します。このときの詰め物や被せ物をセラミックで作製することを、「セラミック治療」もしくは「メタルフリー治療」といいます。セラミックは陶器の一種で、天然歯に近い色合いを再現できることが最大の特徴です。保険が適用されないため自費診療にはなりますが、見た目の美しさだけでなく、素材そのものの特性、作製した詰め物や被せ物の精密さ... -
歯科治療における局所麻酔
今回は、歯科治療における局所麻酔についてお話しします。 歯科治療を受ける際に、痛みに対して不安を感じる方はたくさんいらっしゃるかと思います。治療での痛みを軽減するために欠かせないものが、局所麻酔です。 局所麻酔とは 治療を行う箇所に麻酔薬を作用させ、一時的に感覚を消失させることで痛みを軽減する方法を「局所麻酔」といいます。歯科治療で一般的に行われる方法です。局所麻酔は、「表面麻酔」「湿潤麻酔」「伝達麻酔」の3種類に分類されます。 ・表面麻酔 麻酔薬を歯ぐきの表面に塗って数分おくことで、その部分の感覚を麻痺させる方法です。歯そのものに麻酔を効かせるのではなく、湿潤麻酔や伝達麻酔の処置を行う際の注射針の痛みを軽減することを目... -
お悩みや目的に合わせて歯磨き粉を選びましょう
今回は、歯磨き粉の選び方と使い方についてお話しします。 日頃何気なく使っている方も多い歯磨き粉ですが、様々な薬用成分が配合されています。お口のお悩みや目的に合わせて歯磨き粉を選ぶことで、より効果的なケアができますよ。 むし歯を予防したい方には むし歯は、プラーク(歯垢)の中のむし歯原因菌が産出する酸によって歯が溶ける病気です。これを予防するためには、むし歯原因菌のすみかとなるプラークを分解する作用をもつデキストラナーゼや、殺菌作用のある塩化セチルビリジニウム(CPC)、歯質そのものを強化するフッ化ナトリウム(フッ素)などが配合されているものを選ぶとよいでしょう。 歯周病を予防したい方には 歯周病は、プラークの中の歯周病原菌が産出する毒素... -
デンタルフロスの選び方・使い方
今回は、デンタルフロスの選び方、使い方についてお話しします。 毎日の歯磨きを、歯ブラシで磨いただけで終わりにしていませんか?お口の中のプラークや汚れをしっかりと除去するためには、デンタルフロスなどの補助清掃用具を活用することが大切です。 歯ブラシだけでは歯磨き不足? 歯ブラシでどんなに上手に磨いたとしても、プラークの除去率は約60%と言われています。歯ブラシの毛先が、歯と歯の間などどうしても届かない部分があるためです。そこで必要となるのが、補助清掃用具の使用です。補助清掃用具にはデンタルフロスのほかにも、歯間ブラシ舌ブラシ、ワンタフトブラシなどが挙げられます。これらの補助清掃用具を使うことで歯ブラシが届かない細かな部分もしっかり... -
熱中症予防と水分補給
今回は、熱中症予防での水分補給についてお話しします。 夏真っ盛りのいま、熱中症予防はとても大切です。具体的な対策方法として水分補給が思い浮かぶ方も多いかと思いますが、何を飲んでもよいというわけではありません。 熱中症とは 熱中症と歯、体温の急激な上昇により体内の水分や塩分のバランスが崩れることで、体温の調節機能が働くなることによって起こります。具体的な症状としては、体温の上昇のほかにめまいやけいれん、頭痛など様々なものがありますが、重症度によって3つに分けられています。 ・Ⅰ度(軽症) 軽症であればその場での応急処置で対応できることが多いです。脳への血流が瞬間的に不足することで立ち眩みを生じ、大量に発汗します。また、発汗に... -
唾液の働きや唾液を増やす方法を知ろう
今回は、唾液の働きや増やすための方法についてお話しします。 唾液は口の中を湿らせるだけではなく、お口や全身の健康に関わる様々な働きをもっています。そして、唾液の量を減らさないことが、病気のリスクから体を守るために大切です。 唾液のしくみ 唾液は、お口の中の唾液腺から分泌されています。成人の1日あたりの唾液分泌量は1~1.5リットルです。唾液の分泌量は1日の中でも変動があり、特に就寝中は日中よりも分泌量が低下する傾向にあります。また、加齢やストレス、薬の副作用などの要因で分泌量が低下することもあります。加齢が原因で唾液分泌量が低下した場合、70代ではピーク時の3割ほどしか分泌されないとも言われています。 唾液がもつ働き 唾液は様々... -
今日からできる歯ぐきのセルフチェック
今回は、歯周病のセルフチェックについてお話しします。 歯周病は、「世界で最も一般に蔓延している感染症」とギネス認定されているほどに罹患者の多いお口の病気であり、日本においても歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。 歯周病は「静かなる〇〇〇」 歯周病は、歯周病原菌により歯ぐきが腫れる、出血する、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けなどの症状が起こる炎症性疾患です。45歳以上の過半数が歯周病に罹患しているという調査報告もあるほどに私たちの身近にある病気ですが、なぜここまで罹患者数が多いかには理由があります。歯周病は「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」といわれるほどに初期段階の自覚症状がなく、気づいたときには症状が進んでいるからです。 &nbs... -
インプラント治療の流れ
今回は、インプラント治療の流れについてお話しします。 むし歯や歯周病、外傷など様々な理由により歯を失うことがありますが、そのような場合にはそれを補う治療が必要です。歯を失った場所の顎の骨にインプラント体とよばれるチタン製の人工歯根を埋め込み、その上からセラミック製の人工歯を被せる治療方法をインプラントといいます。 インプラント治療の流れ インプラント治療は、次のような7つの段階で行われます。 ・カウンセリング まずは患者様のお口のお悩みやご要望をしっかりお伺いした上で、インプラント治療をすることの目的やメリット、起こり得るリスクなどをご説明します。この段階で十分にコミュニケーションをとり、治療への不安を解消しましょう。ご...