インプラント治療の流れ

今回は、インプラント治療の流れについてお話しします。

むし歯や歯周病、外傷など様々な理由により歯を失うことがありますが、そのような場合にはそれを補う治療が必要です。歯を失った場所の顎の骨にインプラント体とよばれるチタン製の人工歯根を埋め込み、その上からセラミック製の人工歯を被せる治療方法をインプラントといいます。

 

インプラント治療の流れ

インプラント治療は、次のような7つの段階で行われます。

 

・カウンセリング

まずは患者様のお口のお悩みやご要望をしっかりお伺いした上で、インプラント治療をすることの目的やメリット、起こり得るリスクなどをご説明します。この段階で十分にコミュニケーションをとり、治療への不安を解消しましょう。ご不明点などがございましたら遠慮なくご相談ください。インプラント治療の良さをご理解いただき治療を開始することを決めたら次の段階に進みます。

 

・検査

顎の骨の量やお口の中の状態がインプラント治療に適しているかを判断するために、検査を行います。お口の中を目視することはもちろん、目視では把握しきれない情報はCT撮影のデータにより得ることができます。同時に、治療後に歯としての機能回復がどの程度期待できるか、ということもシミュレーションしていきます。これらの診断をするには、精密検査により患者様の状態を詳細に把握することがとても重要です。歯科用CTによる撮影はインプラント治療を成功させるために欠かせない検査で、骨の形状や厚み、神経の位置など目には見えない様々な情報を三次元的な断層写真から把握することができます。

 

・治療計画

検査から得たデータをもとに模型を作成し、診断と治療計画の立案を行います。必要に応じて歯周病の治療や骨を増やす、再生させる処置をしてから次の段階に進みます。

 

・サージカルステントの作成

当院では、あらかじめコンピューター上でシミュレーションした最適な位置にインプラント埋入するために、「サージカルステント」とよばれる装置を使用します。この装置はこのあとのインプラント体を埋め込む1次手術を安全かつ精確に行うために必要なもので、マウスピースのような形状をしています。サージカルステントを使用することでインプラント体を埋め込む位置や角度、深さを確実なものとすることができます。

 

・1次手術

歯ぐきを切開して顎の骨を削り、顎の骨にインプラント体を埋入します。局所麻酔を使用して手術は行われるため、術中の痛みの心配はありません。手術は日帰りで行いますが、手術日の前後の体調管理や術後の消毒、抜糸などの通院にご協力いただく必要があります。

 

・結合期間

インプラント体と顎の骨が完全に結合するまで待ちます。この期間には個人差がありますが、平均して3ヶ月~6ヶ月ほどかかります。この期間には仮歯(仮の被せ物)が使用できる場合もあります。

 

・2次手術

インプラント体と顎の骨が完全に結合していることが確認できたら、再び歯ぐきを切開してアバットメントとよばれる結合部品をとりつけます。

 

・上部構造の作製とセット

2次手術後の歯ぐきが治癒したら、型どりをして作製した上部構造(人工歯)を入れます。この上部構造の材質にはいくつか種類があるため、お口の中の状況やご要望、ご予算に合わせて選んでいきましょう。噛み合わせを調節したら完成です。

 

・メンテナンス

インプラントを長く保つためには、メンテナンスが大切です。術後もご自身の歯と同様に丁寧なセルフケアをお願いしております。インプラントの部分には柔らかめの歯ブラシを使用していただくとよいでしょう。そして、定期的な検診は必ず受けるようにしましょう。

 

まとめ

今回はインプラント治療の流れについてご紹介しました。

治療の流れや内容について、ご不安な点や疑問点などがあれば、カウンセリングやご説明の際にお気軽にご相談ください。

 

当院では、患者様お一人おひとりのお口の中の状態に合わせて最適な治療方法をご提案いたします。

お気軽にかけまちコミュニティー歯科までご相談ください。

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