学校歯科健診ではココを診ている

今回は、学校歯科健診で歯科医師が診ているポイントについてご紹介します。

法律により、小学生から高校生まで毎年5月から6月にかけて学校歯科健診が実施されるように定められています。1人あたり診てもらえる時間には限りがありますが、その中で歯科医師はどのようなことを診ているのでしょうか。

顔貌や顎の状態

顔貌が著しく歪んでいないか、顎がまっすぐになった状態で口を開閉できるか、という点を診ます。また、口を十分に開けられるかどうか(指を縦にした状態で2本分口に入るか)を確認することもあります。これらを診たうえで、異常なし、要観察、要精検の3段階で評価します。

歯並びや噛み合わせの状態

特に乳歯から永久歯へと生え変わる年代は、歯列が複雑に入り組んでいることもあります。叢生や正中離開、反対咬合(受け口)、上顎前突(出っ歯)、開咬などが生じていないかを確認し、異常なし、要観察、要精検の3段階で評価します。

歯垢(プラーク)の付着状況

上下前歯の唇側にどの程度プラークがついているかを観察し、歯磨きが正しくできているかを評価します。この項目は、良好、若干の付着、相当の付着の3段階で評価します。

歯ぐきの状態

歯ぐきに発赤や腫れなどの炎症が起きていないかを観察します。異常なし、要観察、要精検の3段階で評価され、要精検の場合は歯石の付着も認められます。

歯の状態

歯を1本ずつ診てむし歯があるかどうか、過去に歯科治療をしているか、先天的な欠損の有無などを確認します。むし歯の場合は進行状況により要観察と判断されることもあります。

そのほかの口腔疾患

上記以外にも、癒合歯や過剰歯、エナメル質形成不全などの歯の疾患があれば記録します。また、上唇小帯や舌小帯に異常がないかも観察します。

まとめ

今回は、学校歯科健診で歯科医師が診ているポイントについてご紹介しました。学校歯科健診はあくまでもスクリーニング検査なので、レントゲンを含めた詳しい検査は歯科医院で受ける必要があります。健診結果に特に問題がなかったとしても、かかりつけ医での定期健診は欠かさず受けるようにしましょう。

健診のご予約はお気軽にかけまちコミュニティー歯科までお問合せください。

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