今回は、歯科用CT検査で分かることについてご紹介します。
歯科治療においてはレントゲン画像における検査が非常に重要ですが、レントゲンにはいくつか種類があります。医科用のCTを歯科用に改良したものが歯科用CTです。数十秒~数分程度で歯や顎の骨の状態を3次元的にみられます。歯科用CTで検査をすることで、どのようなことがわかるのでしょうか。
なぜ3次元的なレントゲン検査が必要?
肉眼でお口の中を見ただけでは見えない部分を把握できるのがレントゲン検査ですが、これまでにご紹介してきたパノラマレントゲン、デンタルレントゲンは2次元画像です。一方、歯科用CTは対象物を立体的に、かつ360度様々な角度から見ることができます。2次元のレントゲンでは歯や血管、神経の位置などはおおまかには分かりますが、前後関係までは判断できません。3次元の画像検査を行うことで、より精確な診断、治療に役立てていきます。
歯科用CT検査で何が分かる?
歯科用CT検査では、以下のようなことが分かります。
・歯の根の本数や形態
根管治療を確実に進めるためには、歯の根の本数や形態を正確に把握することが大切です。しかし、2次元の画像では根の位置や本数をはっきりと確認できないこともあります。歯科用CTであれば撮影したデータを様々な角度から確認ができるので、3次元での位置関係もみることができます。また、歯の根の先に根尖病巣がある場合も、CTの画像であればその広がり方を多方向から確認できます。
・親知らずの位置
親知らずの抜歯を行う前には必ずパノラマレントゲン検査を行いますが、必要に応じて歯科用CTでの検査も行うことがあります。親知らずがどのような方向で、周りの歯とどのような位置関係で生えているかをより正確に把握するためです。特に下顎の親知らずを抜歯する場合には、顎の骨の中を走っている神経との位置関係を把握することが非常に重要になります。
・顎の骨の厚みや幅
インプラントとは、チタン製の人工歯根を顎の骨の中に埋め入れて骨と結合させてから、上に土台と被せ物を装着する治療方法です。この治療を進めていく中で、顎の骨の厚みや幅が十分にあるかを確認しておくことが非常に重要となります。
まとめ
今回は、歯科用CT検査で分かることについてご紹介しました。お口の中の状況を正確に把握して適切な診断をするためにも、レントゲン検査は非常に重要です。歯科用CTを用いた画像検査は自由診療となることもありますので、詳細はお問い合わせください。
当院では、患者様お一人おひとりのお口の中の状態に合わせて最適な治療方法をご提案いたします。
お気軽にかけまちコミュニティー歯科までご相談ください。