歯磨きも風邪予防になる?

今回は、風邪の予防に歯磨きは効果があるのかについてご紹介します。

風邪を予防するためには、うがい、手洗いが基本であることは皆さんもよくご存じかと思います。実は、歯磨きも風邪の予防に効果的であることが明らかになっているのです。

お口の中には細菌がたくさん?

日頃生活しているとあまり意識することはないかもしれませんが、実はお口の中には数えきれないほどの細菌がいます。「口腔常在菌」と呼ばれるもので、その種類は700にも及ぶと言われています。これだけの種類の細菌が全て病気の原因になるわけではなく、有害なウイルスや病原菌が体内に侵入するのを防ぐものや、体に害のない細菌も存在します。

口腔常在菌と風邪の関係

むし歯の原因菌、歯周病の原因菌など様々な種類の口腔常在菌が存在しますが、これらの細菌はプロテアーゼとよばれる酵素を産出します。この酵素によりタンパク質が分解されると、風邪やインフルエンザのウイルスが粘膜に侵入しやすくなるのです。つまり、お口の中が不潔な状態だとプロテアーゼの量が増え、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。

歯磨きでできる風邪予防

過去に介護施設で実施された研究では、歯科衛生士が定期的にクリーニングや歯磨き指導を行った集団は、そうでない集団に比べて風邪をひいた人が約1割しかいなかった、という報告もあるほどです。したがって、できるだけお口の中を清潔に保つことは風邪やインフルエンザの予防にも繋がります。ここで気をつけたいのは、「口腔ケア=歯だけを磨くこと」ではないことです。お口の中で歯が占める表面積は25%に過ぎません。舌や喉などの粘膜が残りの75%を占めているため、歯を磨いただけでは十分に口腔ケアができているとは言えないのです。風邪予防という観点でも、次のようなことに気をつけましょう。

  • 舌磨きやうがいも行う
  • 寝ている間にお口の中の細菌は繁殖するため、就寝前は特に念入りに歯磨きをする
  • 朝起きたらすぐにうがいや歯磨きをして、お口の中に繁殖した細菌が体内に入るのを防ぐ

まとめ

今回は、風邪の予防に歯磨きは効果があるのかについてご紹介しました。毎日の歯磨きは、むし歯や歯周病を予防することはもちろん、風邪の予防にも繋がります。

当院では、患者様お一人おひとりのお口の中の状態に合わせて最適な治療方法をご提案いたします。

お気軽にかけまちコミュニティー歯科までご相談ください。

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