親知らずって抜くべき?

乳歯から永久歯へ。人間の口腔内は、成長すると歯が生え変わり、生涯において大事にしていかなければならない歯となります。
乳歯から永久歯になる過程はもちろん皆様もご存知かと思いますが、永久歯が生え揃って終わり…という訳ではありません。

「親知らず」と呼ばれる、前歯から順番に数えて8番目の奥歯に生える歯があります。
親知らずは、10才頃に顎の骨の中で形ができはじめます。しかし、永久歯と一緒に生えてくる訳ではないのです。
お口の中へは20才頃に生えてくることから、「親が知らない(見ない)歯」=「親知らず」という名称がつきました。

それに、親知らずは誰しもが生える訳では無く、日本国民ではおおよそ半分以下しか親知らずが生えている人はいないのです。
今回は、お子様から「親知らずって何?」と聞かれたときや、いつかお子様が親知らずに悩み始めたときに活用できるような歯の豆知識をお伝えできたらと思います。

●親知らずに悩むって?親知らずがもたらす悪影響
親知らずは、最大で上下左右一本ずつの計四本生えることになります。
「悩むと話している人を見たことがあるけど、むしろ歯が増えて老後に安心じゃないか」という思う方もいらっしゃるかもしれません。
親知らずをそのままにしておくことでのデメリットもございますので、簡単にご紹介させて頂きます。

〇とにかく痛い!
親知らずは他の永久歯よりも極端に遅れて生えてきます。
そのため、生え出る場所が不足し、位置異常を起こしてしまうことや、「傾斜」(傾いて生えてくること)、「埋伏」(歯肉に埋まって生えて来ようとすること)をしてしまうケースが非常に多いのです。
これらの異常を起こしてしまうと、まず間違いなく、虫歯になったときと等しいくらいの激痛が歯茎に走ります。
たまに「親知らずは痛い」といった噂は耳にしませんか?それはこれらの要因が関係しているのです。

〇他の病気の原因にもなる
先ほど紹介した「傾斜」。これは歯並び以外にも問題があります。
傾斜した親知らずは、自力で立つことができないため、自然と歯肉に埋没してしまいます。
しかし完全に「埋伏」の状態ではありません。そこで生じるデメリットが「虫歯」や「歯周病」。
半分埋伏することで、歯ブラシの毛やうがいの水が親知らずに届きにくくなってしまい、不潔な状態が続きやすくなってしまいます。
また、親知らずだけではなく、その手前の歯まで虫歯や歯周病になってしまう恐れがあるのです。
奥歯が虫歯になってしまうと、満足に食事を楽しむことができなくなってしまう等、日常生活に支障をきたす事もあるので早めの治療が必要になります。

●親知らずは抜いた方がいいの?
ここまで2つ、主な親知らずについての悪影響をお伝えしてきましたが、大抵はお伝えしてきた悪影響が原因で、親知らずは抜いてしまうケースが多いです。
ですが、将来的に利用する可能性がある場合や正常に生えて機能している場合は抜歯せずに残しておいたほうが良いこともあります!
担当の歯科医と話して、ご自身に合った方法を選んでくださいね。

いかがでしたか。お子様との会話の際に、親知らずについての豆知識を伝えてあげたりするといいかもしれませんね。

当院では将来の歯を考えた治療法をご提案させて頂いておりますので、安心してご相談下さい。
親知らずでお困りの際は、ぜひ岡崎のかけまちコミュニティー歯科へ

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