歯の基礎知識– tax –
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歯とカルシウムの関係について
歯を強くするには、カルシウムがよいとよく聞きますよね。 確かにその通りで、カルシウムは歯にとって大切な物質です。 しかし、カルシウムだけでは不十分で、他の物質も大切になります。 ここでは、カルシウムが歯に与える効果や、その他の重要な物質について、紹介していきます。 【カルシウムが歯に与える効果】 カルシウムの効果が最も大きくなるのは、乳歯や永久歯の歯胚(歯の芽)が歯茎の中にできる時期です。 乳歯の歯胚は妊娠7週目頃、永久歯の歯胚は妊娠14週目ごろにできます。 妊娠4ヶ月から半年ごろになると、カルシウムの成分が歯に沈着し、硬くなります。 永久歯では、0〜3歳ごろにこれが起こります。 これを、歯の石灰化と言います。 歯を強くするには、歯の石灰化がと... -
実は凄い!?「キシリトール」
皆さんは、キシリトールという成分を知っていますか? ガムや歯磨き粉などでよく見かけていると思います。 今回はそんな身近な「キシリトール」の豆知識です。 まず、キシリトールとは、糖アルコールという甘味炭水化物のことをいいます。 単語から見て取れるように、薬品として使用するのにも関わらず、甘いという特性を持っているのです。 キシリトールは果実や野菜に含まれていることが多いのですが、人の肝臓でも1日当たり約15gものキシリトールが作られています。 では、この「キシリトール」、何が凄いのでしょうか? ◆キシリトールの効果 一言でお伝えすると「むし歯の原因とされている酸を作らせない働き」にあります。 通常お口の中は、むし歯の原因となる酸を出す「プラーク... -
親知らずって抜くべき?
乳歯から永久歯へ。人間の口腔内は、成長すると歯が生え変わり、生涯において大事にしていかなければならない歯となります。 乳歯から永久歯になる過程はもちろん皆様もご存知かと思いますが、永久歯が生え揃って終わり…という訳ではありません。 「親知らず」と呼ばれる、前歯から順番に数えて8番目の奥歯に生える歯があります。 親知らずは、10才頃に顎の骨の中で形ができはじめます。しかし、永久歯と一緒に生えてくる訳ではないのです。 お口の中へは20才頃に生えてくることから、「親が知らない(見ない)歯」=「親知らず」という名称がつきました。 それに、親知らずは誰しもが生える訳では無く、日本国民ではおおよそ半分以下しか親知らずが生えている人はいないのです。 今回は... -
意外と知らない子どもの「過剰歯」
皆さんは「過剰歯」というものをご存知でしょうか? 今回は、お子さんの乳歯が生える際に生じる「過剰歯」についてお話したいと思います。 ●過剰歯って? 女児よりも男児によくある口内における症状で、簡単に言えば『本来よりも多くの歯が生えてくること』を過剰歯と言います。 実はこの過剰歯、30〜40人に1人くらいの割合で発症するので、決して珍しいものではないのです。もしかするとこのブログを見てくださっている皆さんの中にも、過剰歯を患っているお子さまを持っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。 ●なぜ過剰歯になるの? 本来であれば、子どもの歯が生え揃った際は乳歯が20本・永久歯が28~32本という本数になります。 しかし、お子さまが成長を迎える際、顎の骨... -
かつてチャームポイントだった「八重歯」、実は危険?
一昔前のアイドルたちの流行りでもあった、他の歯と重なって生えてくる歯の形を八重歯といいます。 八重歯は、幼い印象をもたらすのと同時にかわいらしさのイメージもあり、女の子たちの憧れでもある身体的特徴でした。 しかし、どうやら海外では「吸血鬼の歯」とされ、また普通に「不揃いな歯並び」の一部で、放っておくと危険だという認識でもあり、それに好き好んでなりたがる日本人に悪印象を持たれていたそう。 そのせいもあってか、今現在の日本ではすっかり八重歯は淘汰されてしまっています。 そこで今回は、八重歯の原因は何か、本当に八重歯は危険なのか、をしっかり解説していこうと思います。 八重歯になっている原因はというと、簡潔に言えば「あごの小ささ」です。 八重... -
乳歯はいつ抜ける?グラグラ乳歯について
歯茎から歯が生え始め、乳歯が生え揃うのが6才くらいと言われています。 歯が生え揃うと、永久歯へと切り替えるためだんだんと元からあった乳歯が抜けていく「生え変わり適齢期」という時期に入ります。 今回は、その生え変わり適齢期について詳しく掘り下げていこうと思います。 適齢期に入り、乳歯がぐらぐらし始めてきたら、気になるのが「いつ抜けばいいのか?」ですよね。 しかし、少しグラグラするからといって無理に引っ張り、無理に抜こうとすると、お子様も痛いですし、歯茎を傷つけてしまい、バイ菌が入るリスクもあるのでNGです。 やはり1番なのが「自然に抜けること」です。 自然に抜けることを促すため、お子様が自分で舌や指で少しずつ揺らし、痛みを緩和... -
噛むことの意味について
こんにちは!かけまちコミュニティー歯科です! 突然ですが、みなさんはどこかで「ものをたくさん噛んで食べれば若返る」、などというウワサを聞いたことがありますか? なんとその「ウワサ」について、食べる時に無意識に行っている「噛む」という行為には、実はやっぱり様々な効果がありました。 全身を活性化させて、健康な身体を維持するためにとっても重要な働きをしているのです。 ★噛むことの意味 ①胃腸の働きを促進する 消化酵素の分泌増加!細かくしっかり噛めば、胃腸の負担を少なくできます。胃腸の負担が少ないと、ストレスによる間食などを減らしてダイエット効果Up♪ ②虫歯、歯周病、口臭を予防する 唾液の分泌増加!抗菌作用によりお口の中の清浄効果が高まります。ちょ... -
「歯周病」について
①歯周病とは? 歯周ポケット(歯と歯茎のすきま)から侵入した細菌によって歯肉に炎症が起き、さらには歯を支える骨(歯槽骨)が溶けて歯がグラグラになってしまう病気を「歯周病」といいます。 ②症状は? 主に、以下の症状が現れます。 ・朝起きたときに、口の中がねばつく。 ・歯を磨くときに血が出る。 ・硬いものが噛みづらい。 ・口臭がする。 ・歯肉が腫れることがある。 ・歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができてくる。 ・歯が不安定で、グラグラする。 ③歯周病を防ぐために何ができる? ・規則正しい生活を送ること。 歯周病は生活習慣病のひとつです。 生活リズムが崩れると、歯周病になりやすくなります。 ・正しく歯を磨くこと。 歯垢をしっかり取り除くことで、歯周病... -
歯の着色汚れ
皆さんこんにちは! 皆さんは普段、お茶やコーヒーなどを口にされていませんか? 私も毎日飲んでます。 ですが、それが歯の着色汚れに繋がってしまうことをご存知でしょうか…(°°;) 今回は歯の着色汚れを落とす方法・予防についてお話していきたいと思います(^_^)!歯の着色汚れで悩んでいる方は是非参考にしてみてください! ☆歯に汚れが着いてしまう原因☆ 皆さんが普段口にされるであろうお茶やコーヒー。 そのお茶やコーヒーなどに含まれる"ポリフェノール"が歯の着色汚れの原因なのです(°°;)! ポリフェノールが歯に付着すると、歯のエナメル質を覆う"ペリクル"に付着してしまいます。 そのまま歯磨きなどで落としきれずに付着したままでいると色素沈着してしまい歯の着色汚れとなっ... -
歯はなぜ生え変わるの?
こんにちは。かけまちコミュニティー歯科です! みなさんは、どうして歯が生え変わるのか疑問に思ったことはありませんか?その理由は顎の大きさの変化にあります。 生まれたての赤ちゃんは顎が小さいので上下合わせて32本の歯が入りきらないため、まず乳歯という20本の歯が生えてきます。乳歯から永久歯へは大体6歳前後から12歳頃までに生え変わると言われています。皮膚や骨、筋肉などは成長に合わせて大きくなっていきますね。一方で、歯は成長に合わせて大きくなることができません。成長した顎に赤ちゃんの頃の乳歯がそのままだと歯と歯の間に隙間ができてしまい、食べ物を咀嚼しづらくなってしまいます。そのため、骨格がある程度形成された頃に永久歯に生え変わる必要があるので...