インプラントのメリットと、気をつけたいこと

今回は、インプラントのメリットと、気をつけたいことについてお話しします。

前回のブログでは、歯を失うことによって起こることや、歯を補う治療の種類などについてご紹介しました。インプラントは近年広まっている治療方法ですが、具体的にどのようなメリットがあり、何に気をつけるべきかを知っておくと安心です。

 

インプラントとは

むし歯や歯周病、外傷など様々な理由により歯を失うことがありますが、そのような場合にはそれを補う治療が必要です。インプラントは、歯を失った場所の顎の骨にインプラント体とよばれるチタン製の人工歯根を埋め込み、その上からセラミック製の人工歯を被せる治療です。インプラントには次に挙げるような様々なメリットがあります。

 

インプラントのメリット

  • もとの自分の歯に近い見た目に仕上がる

上から被せる人工歯はセラミックなどの白い素材で作られます。そのため、もとの自分の歯に近い色調や透明感を再現することが可能です。隣あう歯とも、差が出ないように色を合わせながら作製します。

 

  • もとの自分の歯と同じようにしっかり噛める

インプラントは人工歯根を直接顎の骨に埋め込みます。そのため、しっかりと固定され、咬合力の高さにも優れています。もとの自分の歯と同じようにしっかり噛めるので、食事もこれまで通りに楽しんでいただけます。

 

  • 周りの健康な歯に負担をかけない

入れ歯やブリッジでは、周りの健康な歯を削ることや、バネをひっかけることで負担がかかり、その歯の寿命を縮めてしまう可能性もあります。インプラントであれば、補う歯が独立しているため、周りの歯に負担をかけることもありません。

 

  • 取り外しの手間がない

インプラントは人工歯根も人工歯も、どちらもしっかり固定されています。したがって、入れ歯のように取り外して清掃する手間はかかりません。

 

インプラントで気をつけたいこと

インプラントには様々なメリットがある一方、気をつけたほうがいいことや事前に知っておくとよいこともあります。

 

  • 外科手術が必要

多くのインプラント治療では、2回の手術が必要となる2回法がとられます。1回目の手術で人工歯根を顎の骨に埋め込み、2回目の手術では人工歯根と人工歯を繋ぐ連結部品をとりつけます。どちらも日帰りで、局所麻酔もしくは静脈内鎮静法下で行う手術になりますが、体力面ではややご負担がかかります。

 

  • 治療期間が長くなる

1回目の手術のあと、人工歯根が顎の骨に完全に結合するまでの期間が必要です。個人差がありますが3~6ヶ月ほどかかることが一般的で、しっかりと結合していることを確認できてから2回目の手術に進みます。したがって、トータルでかかる治療期間は長くなります。

 

  • 追加の処置が必要になることもある

歯周病が進行して顎の骨が不足していると、顎の骨を再生させるような処置や骨を補う処置が必要になります。その場合、当初の予定よりも更に治療期間が長くなったり、追加で費用が生じることもあります。

 

  • 自費診療になるので費用面での負担がかかる

インプラント治療は保険適用ができません。そのため、1本40万円ほどの治療費がかかります。医療費控除の対象にはなるので、そのような制度も上手に活用していきましょう。

 

  • メンテナンスをしないと抜け落ちる可能性がある

一般的にインプラントの寿命は10年~15年といわれています。ただし、これはきちんとメンテナンスを行った場合の数字で、メンテナンスが十分にできていない場合にはもっと早くにインプラントが歯周病になったり、状況によっては抜け落ちてしまう可能性もあります。インプラントを可能な限り長持ちさせるためには、毎日の丁寧なセルフケアと、定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。

 

まとめ

今回は、インプラントのメリットと、気をつけたいことについてお話ししました。インプラントはメリットが多い治療方法ですが、その一方で事前に知っておいた方がよいことや気をつけるべきこともあります。

 

当院では、患者様お一人おひとりのお口の中の状態に合わせて最適な治療方法をご提案いたします。

歯を失ったあとの治療にご不安がある方も、お気軽にかけまちコミュニティー歯科までご相談ください。

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