正しい歯磨きの仕方

歯科医院の存在として、正しい歯磨きの仕方をご指導することも大切な役割だと考えています。

これは病院で高血圧や糖尿病の方が適切な食事や運動習慣を教えてもらうことに似ていると思います。

痛みを伴う虫歯や歯周病の状態であれば直ぐに治すための処置をしなければなりませんが、これは対処です。根本的な処置や適切な予防習慣というのは正しい歯磨きから始まります。

歯磨きの目的は主に、歯についた食べかすと歯と歯ぐきの間の汚れを除去することにあります。歯にそれを残しておくことで虫歯菌が繁殖し、勢いを増した菌が歯を溶かし穴を開けるようになるので、口内を常にきれいな状態にして、菌に繁殖の隙を与えないように努めなければなりません。

歯磨きといっても強引に歯ブラシを動かすばかりでは、歯の汚れを完ぺきにとることなどできませんから、無駄に力まずに細かな動きで、歯ブラシは進めていきます。ペンを持つようにそっと歯ブラシを握って、歯も歯肉も傷つけないように優しく、一本一本磨いていくのがコツです。歯の隅々まで磨けるように、できる限り鏡の前で歯磨きをするのが良いでしょう。

歯と歯の間や歯肉との境目は、特にものが挟まりやすい部分なので注意して磨かなくてはなりません。どうしてもブラシの毛先が届かない場所がある時には無理をせず、歯間ブラシや糸ようじで慎重にクリーニングを行っていくようにします。

正しく歯磨きができているかどうかのチェックは、歯医者さんにしてもらうことができます。歯に治療しなければならない箇所を抱えていなかったとしても、定期的に歯科に通い、しっかりと歯の手入れができているかどうか、その診察を受けておくとよいでしょう。

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