唾液の働き①

今回より、唾液の働きについて書いてまいります。

 

まず、唾液というと何を想像するでしょうか?

赤ちゃんの「よだれ」でしょうか。

 

赤ちゃんがよだれを垂らすのには、様々な理由があると思いますが、いずれにしても唾液というのは人間にとって

とっても重要な役割があります。

 

歯科医院の目線で説明する役割としては、お口の中を虫歯ができにくい状態に保つという点です。

 

人間は異常がなければ口を閉じているものです。そうすると密閉空間となるのでその環境がどんな状態なのかが大切です。

唾液は弱アルカリ性に保つ性質があるので、虫歯が進行する原因となる酸性の逆となります。

 

虫歯というのは、原因菌が出す酸で歯の表面のコーティングが溶け、内部の柔らかい部分も溶けてしまうことで進行します。

 

だからこそ、虫歯菌が酸を出すような活動をしない弱アルカリ性の環境に保つことが大切なのです。

 

唾液によって湿った環境にあることも大切で、口の仲が乾いてしまうと、これもまた酸性の状態になりやすいので

注意が必要なのです。

 

春に近づくと花粉が飛散し、花粉症の方はくしゃみや目のかゆみ、鼻水に悩まされると思います。そのために抗アレルギー成分の入っている薬を飲むことが多いと思いますが、この薬は唾液を押さえてしまう成分が含まれることが多いので、注意が必要です。

 

唾液と聞くと、無駄なものと思われがちなのですがとても大切なものなので、あなどってはいけませんね。

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