歯ぐきの下がるメカニズム

加齢による歯ぐきの下がり、気になりますよね。

 

カラダ全身でいうと、メタボリックに気を付けて健康的な体重維持をしていれば、高齢になっていくことで少し痩せるというよりもカラダのハリがなくなるとも聞きます。

 

歯ぐきが下がってきていることを、全身に例えて痩せたと思う方も多いかもしれませんが、それは少し誤解があるのです。

 

そもそも、歯ぐきが下がるというのは、歯と歯の間にすき間がなかったのに、歯の付け根同士の間が空いてすき間が見えるようになったことを指すと思いますが、これはけっして痩せたわけではないのです。

 

歯ぐきの内側にはアゴの骨があります。

そもそも歯ぐきが下がるというのが、歯ぐきの肉が減ったわけではなくて内側の骨が減ることで相対的に下がって見えるということなのです。

 

では、そんな骨がなぜ減るのかが疑問ですよね。

 

それは、遠からず、歯周病が原因なのです。歯ぐきの腫れや出血がひどくなくても歯周病というのはかかっていることが多く、歯と歯ぐきのすき間に汚れが溜まり、プラークという塊になっていることで引き起こされます。

 

簡単に表すと、プラークとして塊になったところには、様々な菌がいて悪さをするものも含まれます。そんな悪い菌が、歯ぐきの毛細血管から全身に回ってしまうのが良くないので、カラダは防衛本能として、血管に入りにくくするような反応を起こします。

それが、プラークと歯ぐきの距離を遠ざけるという選択であり、物理的に遠ざけるために、プラークの溜まったところの歯ぐきを下へ下げるのです。下げるために骨を減らさなければならなければ、少しずつ溶かし減らしてしまうので。

 

でも怖いのは、減った骨は自然と元に戻らないということです。ここからは想像できると思いますが、減った骨は歯を包み込むように支える働きがあり、その支えが減ってしまうことで、ポロリと歯が抜け落ちてしまうことに繋がってしまうのです。

 

歯周病って怖いことが分かっていただけましたでしょうか。

難しいメカニズムなので、そこまで理解しなくても、とりうる対策はやはり”予防メンテナンス”を定期的に続けるということです。

 

お仕事に余裕がある内だったり、子供や家族のイベントがひと段落した時には、歯医者さんでのメンテナンスをうけるといったライフサイクルにできるといいかなと思います。

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