対処療法ってなに?

「対処療法」って聞いたことありますか?

 

漢字の意味の通り、何かに対処するための療法(方法)のことです。

歯医者に関わるところだと、虫歯を治療するのがこれにあたります。

 

予防歯科や生活習慣病というキーワードで言われる「根本療法」「原因療法」というのは逆の意味で、対処しなくてもよい状態を維持したり、目指したりすることです。

 

ではこの「対処療法」について考えてみます。

 

対処とは言葉のごとく、なにか事が起こっていることを指すといってもいい状態です。惨事でいうと火事や事件といったものです。

火事が起これば急いで火を消しますね。事件がおこれば被害を整理して片付けますね。

病気もそうで、痛みがでていれば痛みが消えるように処置(治療)をしますし、他の部分に影響(被害)を出すことが分かっていれば、それを除きます。

車が走っている状態を正常とすれば、止まっていたら動かします。

 

このように、正常ではない状態を正常に戻すイメージです。

逆に根本治療や原因療法は異常な状態にならないようにすること。

 

よく、異常が起きたら直せば(治せば)いいでしょ。と理解される方や言われる方がいます。

そういった解釈もあります。しかし、事が起こってから正常に戻すには維持するよりも多くのパワーがかかります。

火を消すことであれば大量の水と人員が必要ですし、事件が起きれば事態を収拾するための時間と手間、そして犯人を確保するなどです。

車も走っている時に加速するよりも、止まっている車を動かすほうがトルク(チカラ)を使います。

 

そして、見えないことですが、大抵の場合、異常に至るまでには長い時間がかかります。火事は突然行るように思われるかもしれませんが自然発火であれば、そこには長い時間と条件が重なっている場合が多いです。

転んでケガをしてしまうことも同じで、日ごろから「転ぶかも」と思って歩いたり、段差を上り下りすると予防できます。わざわざ転んで痛いおもいや病院にかかるようなケガをしなくてもよいですね。

お口の異常も同じで、意外と長い時間がかかって虫歯が起こっている場合が多いです。(長いといっても条件がかさなれば数か月でかなり進行しますが)

 

対処療法も大切です。

しかし、避けられる事であれば【小さな行い】を続けて【大きな対処】をしないようにする。

そういった考え方の方がいかに効率的かということです。ヒトの時間は平等であり、なるべく懸けなくてよい時間はかけない。小さな時間で済むことは継続して、予防的な配慮をするということが、かしこい選択といえます。

 

 

歯科医院として、岡崎市の皆様に提供できること。

それは、痛みの伴う虫歯などの治療や、入れ歯の調整など。でもそれ以上に、予防をする生活のお手伝いもできます。

定期的に診させて頂くことで、些細な異常も早く伝えて差し上げることもできます。異常発見には変化を捉えることが重要なので、セルフでのケアと我々プロが提供するメンテナンスケアを両輪で活用してほしいと願います。

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