歯を残すことが”絶対”ではない

当院も同様ですが、歯科のトレンドとしては「自分の歯をできる限り残せるように予防しよう」ということなので、8020(80歳で自分の歯が20本ある状態を目指す)運動といわれるものもあります。聞いたことある方も多いのではないでしょうか。

もちろん大賛成ですし、積極的に推進しています。

 

ですが、稀に少し勘違いしてしまっている患者さんもいらっしゃいます。それは「極力というより、何が何でも残す。抜かない。」という具合です。

 

そんな歯の状態は様々なのですが、歯科医師として抜くこともやむを得ないと判断した歯を患者さんご本人の強い意向により残してしまうことがあります。このような対応というのは、実は良くないことも多いので、ある種リスクを背負ってしまっているとも言えます。

 

抜くという判断をしなければならないような歯は、歯ぐきの炎症がヒドク進んでいたり、骨が溶けていたりする場合が多いのですが、抜かずに放置することでより進行してしまうことが多いです。その歯の状態はさほど変わらずにいても周りの歯の状態に悪影響を及ぼすのです。

 

「抜くべき歯を残すのは、抜くべきではない歯を抜くことと同じこと」と言われるくらい、悪い状態への連鎖を引き起こすかもしれないのです。

 

自分の歯を残すという目標や指針には、抜くか抜かないかではなく、抜かなければならない状態にはしないということが最重要であり、本質的な捉え方です。

 

歯科医院としては、患者さんに「絶対に抜きたくない」と言われてしまうと、その通りに処置して差し上げることしかできません。くどくなってしまうので、残すことの怖さやリスクもあまり長くはお話しにくいのも正直なところです。(ちゃんとご説明は徹底しておりますが)

 

 

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