小児歯科– tax –
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意外と知らない子どもの「過剰歯」
皆さんは「過剰歯」というものをご存知でしょうか? 今回は、お子さんの乳歯が生える際に生じる「過剰歯」についてお話したいと思います。 ●過剰歯って? 女児よりも男児によくある口内における症状で、簡単に言えば『本来よりも多くの歯が生えてくること』を過剰歯と言います。 実はこの過剰歯、30〜40人に1人くらいの割合で発症するので、決して珍しいものではないのです。もしかするとこのブログを見てくださっている皆さんの中にも、過剰歯を患っているお子さまを持っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。 ●なぜ過剰歯になるの? 本来であれば、子どもの歯が生え揃った際は乳歯が20本・永久歯が28~32本という本数になります。 しかし、お子さまが成長を迎える際、顎の骨... -
叢生について
こんにちは。かけまちコミュニティー歯科です! 皆さんは、叢生(そうせい)でお悩みではないでしょうか?お悩み方やご存知ない方にも、簡単にご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。 叢生とは、乱杭歯(らんぐいば)とも呼ばれており、顎に歯が入りきらず、歯並びがでこぼこしている状態で、歯列から飛び出した八重歯も叢生のひとつです。 叢生を放置してしまうとデメリットがある為、早期治療をお勧めします。 叢生を放置するデメリット ・虫歯や歯周病にかかりやすい:歯を綺麗に磨くのが難しい為、歯垢が溜まりやすい ・咬む機能が低下:正常とは異なるかみ合わせの為 ・顎関節症のリスク:顎に負担がかかり過ぎる場合がある ・コンプレックス:人に与える印象があまり... -
歯磨きは何歳から?
子供の歯磨きは、基本的には「乳歯が生え始めた頃」(早い子で生後6カ月程度)から始めればいいとされています。 しかし、それはあくまで「歯ブラシを使った習慣的な歯磨き」についてです。 お口の中を清潔に保つということに関しては、歯が生える前から意識しておく必要があります。ミルクや離乳食はいずれも虫歯の原因となり得ますので、できるだけ早めに開始すべきです。大人と同様、歯磨きは食後30分以降に行ってください。 子どもが自分で歯磨きしたあとは、必ずお母さまの点検磨きをしてきれいにしましょう。お口の中がよく見えるように子どもの後側に立ち、頭とあごを左手でそっと固定します。奥歯(段差のある6歳臼歯)、歯と歯の間、歯と歯肉の境い目など注意して歯磨きしてあ... -
キッズイベントを通して
昨日、かけまちコミュニティー歯科の夏のイベント、キッザニアを開催いたしました。 このイベントは主役である子供たちだけではなく、親御さんたちからも楽しみにしていたという声を頂く、恒例のイベントです。 簡単な歯医者さん体験や各種催し物を通して、少しでも歯科医院を身近に感じてほしいという想いから、毎年の開催を目指しているところです。 当院では日ごろから空間創りや装飾など、歯医者さんっぽくないことも意識した医院創りをしているところで、独特な臭いや雰囲気も嫌に感じることは少ないかと思います。 これは、当院に定期的に通って頂くうえで、なるべくネガティブなイメージを持たないようにという想いからです。 予防ケアは、... -
一番の予防は歯列矯正
岡崎市にお住まい、お子様が未就学の方は一度、歯並びについて歯科医師にご相談頂いてもよろしいかもしれません。 歯科治療は先進医学と同様に日進月歩で研究が進んでおり、様々な材料が開発されて良い進化をしていると言えます。 もう1つ、材料だけではなく進化しているのが予防的な分野です。 近代のデジタル化の恩恵として様々なデータが長年にわたって収集できてきたことで、症状や病気の原因を究明できるようになってきています。究明とまではいかなくても関連性の高い要因かどうかは既に多くの病気で見解がしめされています。 そんな中でも、近年注目されているのが、お子様の歯列矯正です。 人間は成長する過程にて、骨格として顎も発達していきま... -
小児歯科について④
お子様向けの歯科処置について、色々と書かせていただきましたが、おうちでもケアもとっても重要です。 今回は年齢に応じた、推奨のケアをご紹介します。 まず、お子様が生まれてすぐの時に注意してあげたことですが、「同じお箸やスプーンを使わない」ということです。 虫歯や歯周病は菌が感染することも原因となります。 乳歯でさえ生えそろっていない状態で虫歯菌がうつらないように、同じものを使用するのは避けて頂いたほうがよいと言えます。 生後1歳までのケアは歯ブラシを使いにくいと思いますので、ガーゼや布で優しくふき取ってあげるようなケアがよいです。 特に虫歯になりやすい状態でもありますので、毎食後にでも抜き取ってあげましょう。 小学校... -
小児歯科について③
引き続き、小児歯科についてです。 予防的な処置をいくつかご紹介しましたが、実は最も大切な予防的な処置としては、矯正治療になります。 矯正というと、単にキレイな歯並びにするか否かという捉え方をされがちですが、本当の意味は予防力を高める理想的な位置に動かすということです。 これは、「芸能人やタレントではないのだから、そんなに見た目にこだわらなくてもよいのではないか」といった考え方だった方にはいつも驚かれることです。 歯列(歯並び)というのは、やはり理想的な位置というものがあります。 それは、本来あるべき位置であるべき歯同士がかみ合わさることで、普段口が閉じやすくて乾かないことで虫歯リスクが格段に下がるといった効果や、... -
小児歯科について②
前回に続き、小児歯科についてです。 お子様向けには、シーラントをいう予防処置をご紹介いたしましたが、フッ素塗布というのも大変重要なケアの1つです。 大人も同様ですが、子供の歯は虫歯になりやすい未成熟な状態といえます。 その為にフッ素を塗ってあげて、虫歯菌を防ぐことを処置してあげると、日々のケアのプラスアルファとして有効です。 フッ素には歯を強くする成分と、食事などの酸で溶ける脱灰という状態を回復させる再石灰化という作用を促進させる働きがあります。 そして、少しづつ溜まってしまうプラーク(歯垢)に入って、虫歯を進行させる酸を出すことを抑制する働きもあります。 ご家庭でフッ素配合の歯磨剤を使うことも重要な... -
小児歯科について①
数回にわけて、小児歯科について書かせて頂きます。 小児歯科というと、その名の通り子供に向けた歯科治療なのですが、その内容は予防的な処置も多くあります。 親である皆さまには、大人になるまえの子供時代の歯のケアというのが大変重要だということをご理解いただきたいと思います。 まず、虫歯になってしまったら、すぐに治療してあげていただきたいので、歯磨きをみていただく際などに黒くなっている部分がないかをチェックしてあげることから始められるとよいかと思います。 小児歯科として処置してあげられる内容には「シーラント」というものがあります。これは虫歯になりやすい、奥歯の溝になっている部分に汚れがたまりにくくするためのフタを... -
乳歯と永久歯 大切なのはどっち?
乳歯、いわゆる「子どもの歯」はせいぜい10年が寿命です。 それに比べて「大人の歯」である永久歯は一生モノ。 どちらもお母さんからもらった大切な歯ですが、長く使うぶん永久歯の方が大事だと思われる方も多いのではないでしょうか? さてここで、乳歯の虫歯と永久歯の虫歯の関係を示します。 df歯数というのは d=治してない虫歯 f=治した虫歯 つまり虫歯を経験したことのある乳歯の本数を表します。 乳歯が小文字、永久歯が大文字を使います。 乳歯はだいたい2歳半頃には全部生えそろいます。 上図では3歳時に虫歯ゼロだった子が赤線、一方3歳時に9本以上の虫歯があった子は青線です。 見てみると、中1(12歳)の時に赤線の子は3.3本、青線の子は7本のDF歯数を示してい...
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