日本でも徐々に広まっている 子どもへのフッ素洗口とは

今回は、フッ素洗口の特徴や効果、安全性についてご紹介します。

子どものむし歯予防といえば、フッ素が欠かせません。歯科医院でのフッ素塗布はよく知られていますが、最近では学校や家庭でできる「フッ素洗口」が注目されています。日本でも地域や教育現場を中心に少しずつ広まりつつあり、むし歯予防の新しいスタンダードとして期待されています。

フッ素洗口とはどんな方法?

フッ素洗口とは、フッ化物(主にフッ化ナトリウム)を含んだ洗口液で口をすすぐむし歯予防法です。一般的には、1日1回または週1回、決められた濃度の液で約30秒ほどうがいをします。歯の表面にフッ素が行き渡ることで歯の質を強くし、むし歯菌が出す酸に溶けにくい歯をつくることができます。特に、永久歯が生えそろう小学校期の実施は、将来的なむし歯予防に大きな効果を発揮します。

フッ素の働き むし歯を防ぐ3つの力

フッ素には、主に3つのむし歯予防効果があります。

・歯の再石灰化を促す
食事のたびに、口の中は一時的に酸性に傾き、歯の表面のエナメル質からカルシウムやリンが溶け出します。これを「脱灰」と呼びます。フッ素は、その逆の「再石灰化」を助け、失われた成分を元に戻してくれます。

・歯を酸に強くする

フッ素がエナメル質に取り込まれると、「フルオロアパタイト」という酸に溶けにくい構造に変化します。これにより、むし歯の原因となる酸の影響を受けにくくなります。

・むし歯菌の働きを抑える
フッ素は、むし歯菌が酸をつくる酵素の働きを弱め、細菌の活動を抑制します。つまり、むし歯の「発生」「進行」の両方を防ぐことができるのです。

学校での集団フッ素洗口の広がり

日本では、文部科学省や厚生労働省の推奨もあり、近年、小学校や幼稚園での集団フッ素洗口が少しずつ広まっています。たとえば、週1回法(約900ppm)や毎日法(約225ppm)といった形で、学校単位で決まった頻度で行うケースが増えています。特に、地域全体で取り組む自治体では、子どものむし歯の発生率が明らかに低下しており、フッ素洗口の効果が実証されています。欧米や北欧などでは、すでにこうした予防法が長年にわたり普及しており、日本でも徐々にその流れが広がってきているのです。

自宅でもできるフッ素洗口

学校での実施がない地域でも、家庭でフッ素洗口を続けることは可能です。薬局や歯科医院では、年齢に応じた濃度のフッ素洗口液が販売されています。夜の歯みがきのあとに洗口を取り入れることで、寝ている間のむし歯リスクをぐっと減らすことができます。

ただし使用にあたっては、歯科医師の指導に従って濃度や方法を守ることが大切です。誤った使い方をすると十分な効果が得られないだけでなく、飲み込んでしまう心配もあります。特に幼児の場合は、うがいが上手にできる年齢(おおむね4~5歳以降)から始めるのが安心です。

フッ素洗口は安全なの?

フッ素と聞くと、「体に害はないの?」と心配される方もいらっしゃいます。しかし、正しい濃度・方法で使用すれば、フッ素洗口は非常に安全です。日本学校歯科医会などのガイドラインでも、洗口液を誤って飲み込んだとしても健康に影響を及ぼす量ではないとされています。また、世界保健機関(WHO)も公的にフッ素洗口を推奨しており、世界中で安全かつ効果的なむし歯予防法として認められています。

フッ素洗口を続けるポイント

フッ素洗口は、続けることで初めて効果が現れる予防法です。数回行っただけでは十分なむし歯予防にはなりません。学校や家庭で習慣化することで、自然と歯を守る環境が整います。お子さん自身が「むし歯にならないための大切な習慣」と理解できるよう、保護者の方が声かけをしたり、一緒にうがいをしたりするのもおすすめです。

まとめ

フッ素洗口は、手軽で効果が高く、安全性の高いむし歯予防法です。特に、永久歯が生えそろう小学生期に始めることで、将来的なむし歯のリスクを大幅に減らすことができます。日本でもようやく広まり始めたこの取り組みを、ぜひお子さんの健康習慣のひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

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