当院へ来院される患者の中にも、検査をしてもすぐに原因を特定しにくい歯の痛みを訴える方がいらっしゃいます。
多くの場合には原因は、いわゆるむし歯です。そして、次には歯周病関連の歯ぐきのトラブルです。
しかし、そういったものでは分類しにくい“分かりにくい原因”もあります。
原因は様々なのですが、いくつかご紹介していきたいと思います。
◆筋・筋膜性歯痛
お顔の筋肉が過度に収縮し、その部分からの信号を脳が歯痛と感じてしまうことをさします。
◆神経障害性歯痛
三叉神経痛や帯状疱疹後の神経痛も含まれますが、主にお顔の痛みとして認識するものをさします。
◆神経血管性歯痛
片頭痛や群発性頭痛の症状のひとつですが、これを歯が痛いを認識するものです。
◆心臓性歯痛
狭心症や心筋梗塞で歯に痛みが生じるものをさします。
◆上顎洞性歯痛
鼻炎や蓄膿症などによる痛みをさします。
◆非定型歯痛
その他、神経ネットワークの異常やメンタル性の痛みをさします。
ヒトのカラダはとても複雑な創りをしていますし、いわゆる思い込みで痛みを感じることもよくあります。お薬と思って全く関係ない成分のものを服用しても、症状がよくなるといったプラシーボ効果というものもあるくらいです。
もし、痛みを感じて病院を受診する際、皆さんは是非とも思い込みを捨てて症状をお伝えすることをお勧めします。
少なくないのですが、痛みの原因や関連をご自身で推測をして説明してくださる場合があります。それは、もしかすると間違っているかもしれなく、検査する箇所や診断が少しズレてしまったり、遠回りしてしまうかもしれません。
でも、○○が痛い、といった感じている思いは間違いありません。それは真実なので、歯科医師だけではなく医師も皆、その事実をベースに考えていき、関連性が考えられることの確証を得られるように検査をし診断をくだしていきます。
医師の考えかた(思考のプロセス)を少しわかったうえで、我慢も誇張もせずにご説明いただくと、最適な医療が受けられ、医院側としては提供できるかなと感じます。
