痛いところと悪いところ

痛みを感じて来院していただく患者さんは多いです。そんな中よくあるのが、痛みの場所が悪い場所ではないことです。

 

歯科に限った話ではありませんが、神経が多く細かくめぐっている部分は自分が思っている部分から痛みが発生しているわけではないこともあります。

関連痛と言われますが、発生源から少し違う場所が痛いと感じることです。

 

また、患者さん自身では客観的に見えない部分であるために、痛みから具合や状態を想像して、その想像が膨らんだなかで少し勘違いを起こしてしまうことも相まっていると思われます。

 

勘違いが悪いとか、そういったわけではありません。見えない部分や神経が細かくめぐっているお口の中では、関連痛といわれる感覚が起こるということを知ってほしいという思いなのです。

もっとも、関連痛という現象を知らずに、もしご自身の素人考えで診断や対処をしてしまったらどうでしょうか。

 

本当は治療をしなければならない状態にも関わらず放置してしまい、神経を抜くことや抜歯になってしまうことも多くあります。

 

カラダもお口の中も、何かしらの痛みが出ている時点で通常ではなく異常がある状態です。自覚症状が治まっても、自己治癒している場合とそうではない場合と両方の可能性がある時に、悪い可能性(治癒しているわけではない)ことを想定し、時間を作って検査をすべきといえます。

 

お口の中のことであれば歯科医院ですが、大きな病院と違って、事前にご連絡をくださりお約束さえ取っていただければ、ものの1時間で検査と診断ができるはずです。虫歯の進行といっても数日でどんどんステージが進むわけではありません。もっと長い時間をかけて進行しているハズなので、自覚症状が出てから2週間程度までに検査をし必要な治療にはいれば、そう重症化しないと想定できます。(これは初めて痛みが出た場合などで、自覚症状と鎮静化を何度も繰り返していたら、その限りではありません)

 

「餅は餅屋」といいますが、安易な自己判断はあまりせずに必ず専門家にお尋ねください。もし万が一、何事も無ければそれに越したことがないと思って頂けるくらい、自分自身の元々の歯(天然歯)を大切いして頂きたいと思います。

 

とはいえ、専門家も自分の分野だと自己判断をしがちです。これが「医者の不養生」に陥ってしまう一つの原因かもしれません。

誰も偉そうなことは言えませんが、みんな一人ひとりが予防と早期治療を心がけて重篤化を防ぎましょう。

 

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