タンパク質の必要量と、奥歯の重要性

タンパク質

これまでも述べてきましたとおり、栄養素において私たちの体にとって最も重要なものはタンパク質です。

タンパク質の英語名[protein]は、「第一の」を意味するギリシャ語[proteios]に由来し、「生体の構成単位として、また代謝物質として第一に重要な物質」として命名された経緯があります。

ふむふむ
タンパク質が重要なことはわかりました
では実際には一日にどのくらい摂れば良いのでしょうか?

一番わかりやすい指標は
ご自身の体重1kgあたり1〜1.5g/1日
[体重50kgの場合:1日50〜75g必要]

上記が一般的な基準になります。

あくまで基準なので、例えば成長期であったり妊娠中、高齢者、ハードなトレーニング期などは必要量がさらに増大します。

ところでタンパク質50gってどれくらいなんでしょう?

お豆腐で言うと、約1460g
スーパーのお豆腐1丁が大体300〜400gですから、1日で4丁!です。

ステーキで言うと約625g
ステーキレストランの1人前が大体200gですから、1日で3人前!です。

生卵で言うと、約420g
1個50gですから、1日で8個!です。

いかがでしょうか?
これだけの食事を毎日ちゃんとできるでしょうか?
一つの食品で必要量をカバーしようとすると、多くの量が必要になってしまいます。

きちんとした食事でも、意識しないと摂れているタンパク質はおよそ20〜30gと、1日の必要量の半分程度です。

ですので、足りない部分は市販のプロテインを上手に活用することも大事になってきます。

そしてタンパク質にも、動物性タンパク質(肉、魚、卵、乳製品)と植物性タンパク質(大豆、穀物、野菜)と言うふうに種類があります。

実は動物性タンパク質の方が、食品中に含まれているアミノ酸のバランスが優れています。
植物性タンパク質には特にメチオニンが少ないため、アミノ酸バランスが劣っていることを理解しておく必要があります。

動物性タンパク質を多く摂取するためには、基本的にはお肉やお魚といった食品からとるため、それらをしっかり咀嚼するための奥歯が必要不可欠になります。

奥歯を失ってしまうと、動物性タンパク質の摂取量が下がり、身体の筋肉量がみるみるうちに低下します。

フレイル、と言う要介護になる手前の、虚弱状態をさす言葉があります。

ある日、突然要介護になるわけではなく、段階的に弱っていく、その過程にあるのがフレイルなのですが、この状態で特筆すべきは、まだ健常な状態に戻れる段階であることです。

奥歯でしっかり咬むことで、必要なタンパク質摂取ができるようになります。

適切な食事と適度な運動を心掛け、健康寿命を伸ばしていきましょう。

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