はじめに

みなさまは3大栄養素ってご存知でしょうか?
タンパク質・脂質・糖質のことを指しています。
これは、私たち人間の生命維持や身体活動などに欠かせないカロリー源となり、ATPに変換される栄養素です。

さて、では以下の成分は何の構成成分でしょうか?

* 水分 : 62.6%
* タンパク質:16.4%
* 脂質:15.3%
* ミネラル:5.7%
* 糖質:1%未満

上記は人体の平均的な構成成分です。

水を除くと、私たちの身体は約85%がタンパク質と脂質でできています。
糖質がとても少なく見えますね。
摂取した余剰な糖質は身体の中で脂肪として蓄えられる性質があるから、という部分もありますが、人体の構成成分として最も重要かつ多くを占めている成分はタンパク質であることがわかります。

私たちの身体のほとんどは、タンパク質でできています。
筋肉や皮膚、骨や髪の毛などの主成分はタンパク質です。
そしてそれだけではありません。臓器やホルモン、免疫抗体、さまざまな酵素、血液に至るまで全てタンパク質でできています。
これらは日々代謝を繰り返しており、古くなった組織は新しく作られたものに置き換わり、私たちの生命を維持しています。

では、その材料はどこから来るでしょうか?
答えはもちろん、食べ物からです。
私たちは食べ物を消化吸収し、栄養素として生命維持のために活用してます。

なにを当たり前のことを、と思われる方も多いかもしれません。
では、私たちは日々の食事の中で、人体の主成分であるタンパク質を十分に摂っているでしょうか?

今の日本人の一般的な食事内容を思い浮かべてください。

朝 バナナ、ヨーグルト、コーヒー
昼 パスタ、サラダ
夜 白米、味噌汁、根菜の煮物、おひたし、焼き魚、ビール

一見すると普通で、夜なんかはむしろ健康的な和定食で、何の問題もないように見えるかもしれません。
しかしこれはタンパク質が圧倒的に少なく、糖質が多い食事なのです。

そして多くの現代人が抱えている、病院にかかるまでもないけれどもなんか調子が悪い、という症状のほとんどが、このような栄養不足、偏重から来ているものであることがあります。

例えば、、、

□寝ても疲れが取れない
□よく悪夢を見る
□寝つきが悪い
□口内炎ができやすい
□爪に白い斑点がある
□手足が冷える
□偏頭痛、頭重になりやすい
□立ちくらみ、目眩がする
□よくアザができる
□歯茎から出血する
□舌がピリピリするなど違和感がある
□口角炎ができやすい
□集中力が続かない
□肩こり、筋肉痛、関節痛がありよくならない
□胃薬をよく使う
□暗い時に見えにくくなってきた
□花粉症がひどい
□風邪をひきやすい

などなど、これらはまだまだ症状の一部ですが、何か一つでも当てはまる場合、食事を見直して栄養状態を改善すれば、劇的に改善する可能性が高いです。

これからこのページでは、歯科の立場から、歯科医療と栄養とのかかわりや、栄養と健康にまつわる最新の情報を、随時発信していきたいと思います。
今まで常識だと思っていたことと、場合によっては全く正反対であったり、眉唾ものに聞こえる話もあるかもしれません。

しかしこれら情報のリソースは、欧米を中心に発展してきた「分子整合栄養医学」(オーソモレキュラー医学)にあります。
日本ではまだほとんど知られていないこの治療法、オーソモレキュラー療法には「ISOM(International Society for Orthomolecular Medicine=国際オーソモレキュラー医学会)」という国際的な学会もあり、50年も前から毎年総会が開かれている、世界的に見ると長い歴史がある医学です。

私たちの身体は、食べたものでできています。

太りすぎてたり、痩せすぎてたり、お肌が荒れていたり、筋肉質であったり、美肌であったり、アトピーであったり、、、

それら全ても実は、これまでの食事が作った身体の一部なのです。

食事や栄養素がどれだけ身体に大切で、実際に身体の中でどんな働きをしているのか。
そしてその重要性を理解すると、その食事を取るための口や歯の健康の重要性がより浮き彫りになってきます。

今日の身体は、昨日までの食事でできています。

すなわち、今日からの食事で、未来の自分を変えることができます!
何をどれだけ、どのように食べたら、未来の自分をより良いものにすることができるのか。
そのヒントを、これからここで一緒に学んでいきましょう。

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