Facially Generated Treatment Planning workshop

こんにちは、院長の吉田です。
さる11月9日から3日間、私はアリゾナにある世界的な歯科教育機関、Spear Education にて診査診断の基礎であるコンセンサスを学んでまいりました。
その間、医院を空けまして一部の方にはご迷惑をおかけしました。

そこまでして学びたかったものがありました。
アメリカは医療が進んでいることもありますが、日本との決定的な違いは歯科医療の立場です。
人気の職業ランキングにもそれは如実に現れており、アメリカでは歯科医師、歯科衛生士は不動の上位、歯科技工士もランキング一桁。
対して日本ではどちらかと言えば敬遠されており、歯科衛生士、歯科技工士とも不足傾向です。

何事にも理由があると考えていますが、アメリカでそれだけの地位を築く歯科医療の本質の断片でも吸収できればと昔から考えておりました。
今回その機会を得ることができましたので、この場を借りてご報告いたします。

タイトルのFacially Generated Treatment Planning(FGTP)は、要は顔貌から最適な治療計画をスタートしていきましょう、というもので虫歯や痛みの治療というものとは少し概念の次元が異なります。

治療のゴールはあくまで一生涯にわたる安定。
歯単独ではなく一つの口を包括的に考え治療、維持していくコンセプトになります。

専門的な話になりますので詳細は割愛いたしますが、とにかく正しい診断を下すにはちゃんとした資料採得を元に診査する必要がありますよ、という至極真っ当な見識です。

今回のworkshopは一番の基礎となるとても重要な部分で、当院でも毎日資料採得を行っておりますが、そちらの再確認とディスカッションがメインでした。

近年アメリカでは特に歯科治療と気道(呼吸)の関係が大変注目されており、中でも睡眠時無呼吸症候群は経済的損失も大きいことからその診査プロトコルなどはとても興味深いものになっております。
おそらく10年のうちに日本にもその波がくることはほぼ確実に予見されます。

来年は話題の気道、Air wayのseminarおよびworkshopへ参加する予定をしており、今から予習に余念がありません。

私は英語は昔から苦手で、欧米諸国の方が医療が進んでいることは重々承知してましたが、言葉の壁が邪魔をしてどうしても敬遠してました。

今回、勇気を出して20時間かけて渡米しまして、言葉はさっぱりでしたが非常に大きなものを得ることができたように思います。
言葉の壁は高いですが、乗り越えさえすれば新たな世界が広がっていることを実感しました。

勉強はもちろん続けながら、今の自分にできる最大限を模索し続けていければと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!