こんにちは、院長の吉田です。
本日の休診日は、大阪国際会議場にて行われております日本小児歯科学会へ参加してまいりました。
大会自体は明日もありますが、臨床的な内容と、先輩ドクターの公演が木曜日であったため、1日目のプログラムのみ参加して日帰りという慌ただしい日程でした。
小児歯科という分野は、いわゆる学術的な意味合いと、一般の親御さん方が考えている「子どもの歯科」という包括的な意味合いとでその実すこし誤差があるように感じました。
というのも今の時代、小児歯科と不正咬合(歯ならびの問題)は切っても切れない関係だからです。
我々歯科医師は学生時代から「小児歯科」「矯正歯科」と分野わけをされ教室も試験も別々でしたから、そのままいくと小児歯科医は矯正は専門外だからと突っぱねても致し方ないのです。
ところがそれではあまりにも子どもに対して無責任であると、成長発育の観点からも言われる時代になりました。
頭蓋顔面の劣成長による不正咬合は、放置しても治るどころか、みなさんが思われているよりもシビアになるケースがままあります。
私は小児歯科専門医ではありませんが、幸いにも早期から子どもに接する機会の多い環境で歯科医療を行う日々にあります。
将来的に問題の起こりそうな状態なのかどうかを、成長過程の中で早期に発見し、放置した場合のリスクをお伝えし、可能であれば回避策を講じ、必要があれば専門医との連携や紹介なども考える役割を担う1歯科医師として、改めてその責任を再考する機会となる学会でした。