今年最初のセミナー参加

こんにちは、歯科衛生士の佐藤です!

週末に先生と衛生士みんなで、東京の神田にて歯周病についてのセミナーへ行ってきました。

皆さんは、「歯周病」をご存知ですか?

きっと多くの方がテレビや歯科医院などで、この名前を聞いたことがあるかと思います。

しかし歯周病がどんな病気で、皆さんの生活にどういう影響を及ぼすのか、本当に治るのか、具体的に知っている方はそう多くないのではないかと思います。

私たちも歯周病について、しっかりと患者さんに対して説明ができているのか、そして、みなさんにちゃんと納得して検診や治療に来ていただけているのかを今一度しっかりと見直す必要があると思いました。

歯周病というのは、歯を支える骨が溶けていく病気です。

そう聞くと、「痛そう!」と思われるかもしれませんが、実はほとんど痛みを伴いません。

自覚症状がなく進行していきますから、みなさんご自身では気がつきにくく放っておきがちです。

そして知らないうちに病状が進行していくと、最終的には歯を抜かなければならないところまで行ってしまいます。

とはいえ、さすがに歯が抜けるまでまったく気がつかないことはほとんどありませんし、多くの場合は歯が揺れてきたり歯茎からの出血や腫れたりする段階でようやくご自覚されます。

そして症状として表に出てきたときには、歯周病はかなり進行してしまっています。

みなさん、歯周病が進行していくと、普段の生活の中でどんな困ったことが起こるか具体的に想像できるでしょうか?

現代社会では、やはり「口臭」は多くの方が気になるところではないでしょうか。

歯周病の細菌が放つ独特の匂いが「口臭」となります。

また、「見た目も悪く」なります。

歯茎が下がって、歯の見た目が長くなります。また、歯と歯の間がすいてきます。

歯が揺れてきて、下の前歯に突き上げられると「出っ歯」になってきます。

もちろん、揺れた歯ではお食事も噛みにくく、あまり噛まないで飲み込んで「胃や腸へ負担」をかけたり、逆にあまり噛まなくても済むものばかり召し上がって顔周りの筋肉が衰え、肌にハリがなくなりシワが増え、「老けた」ような印象になったりもします。

他にも多くのデメリットがあります。

そして重要なのは、一度溶けてなくなった骨は、元にはもどらないのです。

「治らない」ということになります。

さらに、一度病状が落ち着いたとしても再度歯周病が進行しだす再発率は95%です。

つまり歯周病に「完治はありません」。

これが歯周病が厄介な理由であり、治療が長くかかる原因であり、私たちがみなさんに痛くなくても定期的な検診をオススメする最大の理由です。

歯とは一生のお付き合い。

歯のクリーニングを1回受けたから大丈夫、とはなかなかいきませんよね。

歯周病に思い当たる方はもちろん、症状がなくても一度健診の方へ是非いらしてください。スタッフ一同心よりお待ちしております!

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