●親知らずについて
人間の歯は、上下左右で合計32本あります。
それぞれのブロックに8本ずつある計算です。
『親知らず』とは、8番目の一番奥の歯の通称です。

なぜ親知らずというのか
親知らずは一般的に18~20歳代に生えてきます。
中にはもっと遅く生えてくる方もいらっしゃいます。 語源としては
1、親元を離れた頃に生えてくる歯
→親がこの歯の生え始めをた知ることはない歯だから『親知らず』と呼ぶようになった説
2、平均寿命が短かった時代、親知らずが生えてくる頃には親が亡くなっているから、という説
が多く言われています。
親知らずは他にも色々な呼び方があります。
智歯(知歯)英語では『wisdom tooth』
これは大人になって、物事の分別がつくようになった頃に生えてくる歯、という意味です。
医学的には『第三大臼歯』と呼びます。


抜かなきゃダメ?
まずは安心していただきたいのですが、そもそもご自身の歯ですから、悪いものではありません。ですから、絶対に抜かなきゃダメなものではありません。
ところが、現代人は昔の人より顎が小さくなっており、8番目の歯まで綺麗に並びきることが少なくなりました。 歯の列からはみ出たり、一部分しか生えなかったり、横を向いたり、、、
それにより、色々と不都合なことが起こる場合があります。そんな時は、抜いた方が楽になったり、後々問題を起こしにくくなったりするケースも確かにあります。
抜く必要のないケース
1、キレイに並んで生えており、歯ブラシで磨けて、反対の歯とちゃんと咬んでる場合
2、完全に骨に埋まっており、痛みや虫歯などの原因とならない場合
3、今後の治療計画で、必要になってくる場合
ひるがえすと、上記以外の場合は抜歯も治療の1項目に入ってくる可能性があります。
もちろん一人一人で状態が異なりますから、なかなか一概に言えません。まずは一度ご相談ください。