コラーゲンと歯ぐきからの出血

コラーゲンとタンパク質

私たちの身体はかなりの部分がタンパク質でできています。

みなさんご存知のコラーゲンもタンパク質です。
コラーゲンは繊維状のタンパク質で、軟骨や骨、皮膚、血管、靭帯などを構成しており、人間の全タンパク質の約3割を占めます。

歯ぐきにとってもコラーゲンは非常に重要な要素です。

ではみなさん、コラーゲンの材料はご存知でしょうか?

コラーゲンを身体の中で作るためには、主に3つの栄養素が必要です。

1 タンパク質
2 鉄
3 ビタミンC

例えばお肌が荒れていたり、髪の毛の質が落ちた時に、ビタミンCを摂取すると、とても綺麗に改善する方もいれば、全く効果の出ない方もいらっしゃいます。

改善しない場合は他の材料、鉄やタンパク質が不足している可能性があります。

例えば若い女性で、いつもじゃないけどたまに歯ぐきから出血がある、ということはありませんか?

もちろん口腔衛生状態が悪ければ、歯周病や歯肉炎で出血する事があります。

そうではなく、例えば妊娠中や生理前などに出血が目立つ、というようなことに心当たりがあれば、それは栄養不足(主に鉄、タンパク質不足)が原因であることが考えられます。

妊娠中や生理前は、子宮での鉄の需要が増え、他のところにまわりきらなくなります。
そうすると、歯ぐきでのコラーゲンの生成が低下して、バリアが弱まり簡単に出血するようになります。

閉経前の女性は、鉄を失う機会が非常に多いです。
特別に気をつけて栄養療法を行っている方以外は、まずほとんどの方に鉄欠乏があります。

性別や年齢を問わず、肌荒れなどの皮膚トラブル、爪が反っていたり、ものが飲み込みにくい、嘔吐反射が強くでるなども、鉄欠乏のサインです。

動物性のタンパク質、牛肉や赤身魚などには鉄も多く含まれています。
レバーはとても優秀な鉄補給食材です。

最近あまり肉を食べていない、なんていう方はぜひ意識的に肉の摂取量を増やして、その分ご飯などの糖質を控えてみてください。

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