小児歯科について④

お子様向けの歯科処置について、色々と書かせていただきましたが、おうちでもケアもとっても重要です。

今回は年齢に応じた、推奨のケアをご紹介します。

 

まず、お子様が生まれてすぐの時に注意してあげたことですが、「同じお箸やスプーンを使わない」ということです。

虫歯や歯周病は菌が感染することも原因となります。

乳歯でさえ生えそろっていない状態で虫歯菌がうつらないように、同じものを使用するのは避けて頂いたほうがよいと言えます。

 

生後1歳までのケアは歯ブラシを使いにくいと思いますので、ガーゼや布で優しくふき取ってあげるようなケアがよいです。

特に虫歯になりやすい状態でもありますので、毎食後にでも抜き取ってあげましょう。

 

小学校入学前までは、奥歯から大人の歯(永久歯)が生えてくる頃です。

これまでの期間は、子供の歯(乳歯)が生え始めた頃から、歯磨き習慣をつける重要な時期です。最初は親御さんで歯磨きをしてあげることで自分の感触で覚えさせ、徐々に自分で歯磨きをして親御さんのチェックをするといった自立を支援してあげましょう。

小学生になると宿泊がともなう学校行事もあると思います。そんな時にそなえて、なるべく自分で歯磨きがしっかりとできるように教育していくとよいでしょう。

しかし、親御さんもプロのように上手に歯磨きをしてあげきれないとも思います。そんな時は歯科医院をうまく活用し、定期的な検診や予防的な処置をしてもらうことで、歯磨きケアを覚えさせながらも虫歯にはならないように予防してあげるのが最も効果的といえます。

 

小学生のうちに、徐々に大人の歯(永久歯)に生え変わり、その途中では混合歯列といって子供の歯(乳歯)が混ざっている時期です。

歯列が整いきるまえなので、重なり合ったり、スペースがないこともあります。矯正を考える時期でもありますし、歯磨きを注意深くしていただく時期でもありますので、大人へ成長していく歳にもなりますが、親御さんの歯磨きチェックを続けていただいたほうがよいといえます。

 

中学生以上になると、部活動やクラブでのスポーツを本気で取り組む子も多い時期だと思います。

そうなると、疲れて歯磨きをせずに寝てしまうといった習慣の乱れが出てくる場合が多く、虫歯になる子は一気に進行しがちともいえます。

反抗期も重なる年頃でもありますが、歯医者で検診をうける習慣さえあれば、重症になる虫歯はさけられるかと思いますので、この時期までによい習慣を当たり前と思えるように教育できると将来困らないかと思います。

 

第一子ですと、初めての子育てを通して色々学ばれるのが親というものかもしれません。そんな時、身近で時期に合わせた相談ができる歯医者を見つけておくのが安心材料だと思いますので、足が遠のくまえに定期的なケアをしてください。

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