前回、スポーツとむし歯のなりやすさについて触れていきましたが、実は歯周病にも注意してほしいのです。
まず、一般的な要因としては、練習や筋力トレーニングは体力の限界まで追い込むことがおおいですね。
現在スポーツでは、昔のように根性論での練習は少なくなり、子供時代のトレーニングとはいえかなり科学的になってきていると思います。
しかし、体力や筋力の向上を目的とする練習は多くの場合、体力の限界まで行うものだと思います。
そういったトレーニングを積んでいると、カラダは疲労の回復に力を使います。専門的にいうと、この時には病気やばい菌に対して働く免疫の力もカラダの回復への力と回してしまうそうです。
特に、お口の中では、たえずむし歯菌や歯周病菌がいて、活発になろうとしています。
そんな時に体力の回復や筋肉の組織の回復に力をそがれると、歯周病(若ければ歯肉炎程度かもしれません)が進んでしまう要因にはなってしまうのです。
実際に、アスリートの多くは歯ぐきの腫れといった症状をかかえていることが多いそうです。
また、菌に対する抗体だけではなく、カラダを動かすなかで、グッと噛みしめることも多いと思いますので、それだけ通常とは比べものにならないくらいの負荷が歯や歯ぐきにかかるとも言えます。
適度なスポーツはカラダに良いものですが、その時や前後の飲食にも少しだけ気を使って、お口も全身も健康でいれるようにしてほしいと思います。