いつも記事を読んで頂いている方で、スポーツを活発にされている方も多いのではないでしょうか。
タイトルにある通り、アスリートだけではなくご自身が週末に趣味でスポーツを楽しむ方も、お子様が部活動に取り組んでいる方も是非お読みいただきたいものです。
最近では矯正治療をしているアスリートも目立ちますし、種目によってはマウスピースをしている選手も目にとまりますね。
プロスポーツチームにも歯科医師や専属としてサポートしている例も少なくない中で、お口の健康とスポーツとしてのパフォーマンスの研究も大変進んでいます。
でも、パフォーマンスというとプロの世界だけと思われがちですが、歯の健康を守るという意味でも、一般の方々にも知っておいて頂きたい事実があるんです。
それは「スポーツをしているとむし歯になりやすい」ということです。
もちろん、それぞれの生活環境などによっては一概に言えませんので、あくまで”なりやすい要因”があるとご理解ください。
色々な要因がありますが、以下のようなことがいえるでしょう。
・激しい運動中は口呼吸でいることが長く、唾液が乾き、歯の再石灰化作用が働きにくい状態になる
・汗をかいて脱水状態に近づくと、この時も歯の再石灰化作用が働きにくい
・水分補給によく飲むスポーツドリンクには多めの糖分が含まれる
。疲れや空腹から糖分を摂りがちになる
・練習後の疲労から、食後や就寝前の歯磨きをおろそかにしがちになる
・練習が忙しく、歯医者での治療が後回しになりがちで、治療にかからない傾向が強くなる
といったところでしょうか。
もちろん、各自や親御さんの教育で是正できる習慣も多いですが、運動中のお口の乾きや口呼吸はどうしても、改善できません。
有酸素運動をしている限り、やむをえない状況なので、口にする食べ物や栄養補助食品に注意したり、普段の生活からむし歯や歯周病予防には気を付けて頂きたいところです。
特に、小学校高学年や中学生のお子さんがいるご家庭では、定期的にむし歯のチェックをして頂くのがいいと思います。
成長期で大切な時期なのは、お口の健康にとっても将来を左右します。また、思春期でもあるお子様は親御さんのチェックを避けるような傾向もあるでしょうから、あまり干渉しすぎないようにと感じる場合には、第三者で専門家である歯科医院へ行くように教育するのも良い手段だと思います。
もし、進学する中でレベル高くスポーツに取り組むようであれば、なおさら注意してあげてみてはいかがでしょうか。