介護認定審査委員会
2022.04.14
投稿がご無沙汰しておりました。
増築以降、調子が悪くなっていたネット環境が復旧しましたので、久しぶりの更新です。
今季4月より、歯科医師会より岡崎市の15部会で介護認定審査委員会を拝命いたしました。
今日はその初日となります。
介護保険が制定され22年。
日本の少子高齢化は年々進み、様々な介護サービスを必要としている方々も増加の一途をたどっております。
歯科医師として、口腔の健康を守ることを通じて、要介護となる方が一人でも少なくなることを信じて日々歯科医業に携わっておりますが、その反面、訪問診療の現場では要介護者に対しても様々な治療やケアで現場を目の当たりにしております。
介護認定審査委員会として、この介護の現場の中心に関わる機会をいただきましたので、今後の訪問歯科診療にも絶対に生きる経験となる仕事ですし、勉強させていただきながら少しでも地域への恩返しや貢献ができればと思っております。
仕事内容としては、簡潔に申しますと、介護調査員さんと医師の方が聴取してくださった情報を、アルゴリズム化した方程式に則ってコンピュータがまず結果を弾き出します。
この結果が妥当なのかを、個々の方々の背景と照らし合わせて吟味して、矛盾がないか、現状と則しているかを考えるのが我々の仕事になります。
初めてのことで、もちろん予習をして望みましたが、経験のある他の委員会の方々の着眼点は深く、私もとても勉強になりました。
毎月ありますから、続けて行くことで介護を必要とされている方々のお役に少しでも立てるように努めていきたいと思います。
カテゴリ:歯科医師会
防災訓練
2018.09.02
今から95年前の9月1日に発生した関東大震災にちなみ、約60年前に制定されました防災の日ですが、恥ずかしながら今日まであまり意識せずに過ごしてきました。
本日歯科医師会の活動で地区の防災訓練へ出動する機会を得て、改めて災害時の大変さというものを垣間見ることができたように思います。
そもそもこの防災訓練は、役に立つようなことが無い方が良いのです。ですが世界的にみても自然災害の多い我が国では、やはり常日頃から備えておく必要があります。
とはいえ頭ではわかっていても、皆日々の生活に忙殺されてなかなか非日常に意識を向ける余裕は、作らないと意外とありません。
そこに実地を兼ねた訓練を継続的に行う重要性があると感じました。
例えば今回学んだトリアージ(大事故・災害などで同時に多数の患者が出た時に、手当ての緊急度に従って優先順をつけること)1つをとっても、ドラマの印象が強く基本的に医師が行うものだという認識でしたが、医師以外が行うことが重要であると知りました。
最初はどこまで手を出していいものか周章狼狽しておりましたが、災害時、医師の方はとにかく多忙を極めるので、もちろん医師の監督下が望ましいですが、それがかなわない時は自分の判断で自分のできる最善を尽くすほかありません。
また、机上の議論では気の回らなかった実際的な医療機器の有無や数、その期限なんかもいざ使おうとすると初めて気がつくことが多いです。
人間は忘れる生き物です。
私は口腔外科での研修から約10年経ちますが、知識もそうですが救急救命の逼迫した空気感も驚くほど抜け落ちていました。帰ったら口腔外科の教科書を本棚の隅からひっぱり出さなくてはと、訓練中に思いを巡らせもしました。
偶然ですが防災訓練の数日前、深夜1時に自宅マンションの火災報知器が鳴り響き、マンション中の住人が避難し、消防車5、6台が出動する大騒ぎが起きました。
結果、センサーの誤作動だったわけですが、自分はというとお恥ずかしい話防災バックの用意もなかったので取るものもとりあえず、仕事カバンと子供を抱えて階段を駆け下りるので精一杯でした。
このように災害というのはいつ自分の身に降りかかるのか分からないものです。防災の日を良い契機とし、その視点で身の回りをもう一度見直してみる機会としてみようと思います。
カテゴリ:歯科医師会
回光返照
2018.04.17
こんにちは、院長の吉田です。
早いもので新年度になりもう半月が経ちました。
当院も新入社員として、今年見事に国家試験に合格した期待の新人歯科衛生士を迎え、研鑽の日々を過ごしています。
さて先日、当院の200メートル隣にある岡崎歯科総合センターの10周年記念祝賀会が行われました。
岡崎市の歯科検診事業や各種情報発信の中心として、市民の皆様に親しまれて歩んで来た10年の歴史を振り返るとともに、これからの展望のお話などを聞きました。
当院と近いため、たまに間違われていらっしゃる方も見えますが、岡崎市の健康水準向上という共通の目標がありますので、よい関係性で皆さんに還元できればと考えております。
さてその祝賀会の中で、岡崎市民病院の前口腔外科部長の長尾先生による薬剤のお話がありました。
歯科という領域で主に使用される薬剤は、9割が抗生剤と鎮痛剤になります。
これらの基本的な、しかし重要な考え方を全身的観点から改めて学びなおす良い機会でした。
前に進むことはとても大事ですが、時々振り返って、自分の足跡を確認することもないがしろにしてはいけないと感じた週末でした。
カテゴリ:歯科医師会