早いもので、ironman Japanみなみ北海道からもう1ヶ月経とうとしています。
自分の中での大きな挑戦を終えて、まだ具体的な次の目標はありませんが、年内にあと2つフルマラソンが控えてますので、今日も早朝ランニング10キロを走ってきました。
まだ燃え尽き症候群の感はありますが、せっかくironmanを完走できるくらいまで練り上げたので、少しでも維持しないともったいないな、という気持ちで今はマイペースに取り組みたいと思います。
さて、今でこそ簡単にフルマラソン走ろうかな?とか言っている私ですが、もちろん最初からそうだったわけではありません。
むしろ小学生の頃は、運動が苦手な部類でした。
泳げなかったし、短距離も遅い、マラソン大会もドベの方。
吉田くんは運動神経ないね〜、なんてよく言われてましたし
近所の友達と川や崖に遊びに行くときは、いつも後ろをヨタヨタついていくポジションでした。
そんな私が、長距離に対して少しだけ苦手意識を克服できた出来事がありました。
小学4年生の時の担任の先生が、マラソンの練習のため、校庭トラック1周ごとに金のシールを1つくれるという取り組みをしてくれて。
なぜかこれに情熱を燃やした幼馴染に連れられて、近所の公園をトラックに見たて、帰宅後から夕暮れまで毎日毎日延々と公園を走りまくった記憶があります。
先生も公園1周でもシールをくれたので、当時は2人してクラスでダントツに金のシール枚数を多くゲットして鼻高々でした。
その結果、いつも50位くらいだったマラソン大会で、初めて20位以内に入ることができました。
20位以内に入ると栞がもらえるのですが、まさかドベの方だった私がいきなりそんなに速くなるとは思ってもいなかったので、それが本当に嬉しかった。
あの公園で毎日意味もなくただただ馬車馬のように走った日々は、さして苦でもなかったし、むしろ親友とでしたから楽しかったまであります。
別に上位目指して練習してたわけでもなかったものが、思いもがけない結果として自分の中では最高の形で出たので、積み重ねの偉大さを体感した、最初の成功体験だったように思います。
こんな自分でも、やればできるんだと。
それまでは長距離は本当に辛いだけのスポーツでした。
ですので、いまだにお金払ってまでマラソンを走るなんて考えられない、という方々の気持ちもよくわかります。
わたしも無理にこちら側に引き込むようなことは、しないように心がけてます。
今、こうしてエンデュランス系の競技と向き合えている原始体験は、小学4年生の時のこんな些細な、金のシールと幼馴染のおかげだったんです。

