最後のコーナーを左に曲がり、念願のフィニッシュロードへ入りました。

賑やかな音楽が流れている中、スポットライトが降り注がれ、一瞬明るすぎてな何も見えなくなります。
ああ、本当にゴールなんだなと再び感情が昂ります。
足の疲れも腰の痛みも全て忘れて思わずペースが上がります。
眩しすぎて、いてくれるはずのスタッフがどこにいるかもわかりません。
歓声と、道を隔てるガードプレートをバンバン叩いて賞賛を送ってくれる観衆と、光と音楽の中を駆け抜け、ついにフィニッシュ!!

ずっとなりたかったironmanの称号を手にした瞬間でした。
思わずガッツポーズ!
自分の名前が読み上げられ、「You’re an Ironman !! Congratulations!!」
そのアナウンスは多分一生忘れられません。
アナウンスしてくれた外国の方と固く握手をし、メダルをかけられ、フィニッシャータオルとTシャツを受け取り、スポーツドリンクを飲み、周りを見渡してようやくスタッフのみんなを見つけることができました。
時間は9時ちょうどくらい。
1時間も待たせてしまいましたが、みんな嫌な顔ひとつせずに賞賛を送ってくれました。
本当にありがたいです。
気がついたらまた汗に涙が混じり、もらい泣きしたスタッフもおりました(笑)
記録は14:19:27
決して誇れる記録ではないものの、今の自分にできる最大限は出せたという、確かな満足感と達成感に満たされました。
これが、ロングディスタンスのトライアスロンです。
これがironmanです。
スイム3.8km
バイク180km
ラン42.2km
普通に生活していたら、まずは経験しない超刺激的なレース。
いつかはironmanと思いながらのこの数年でしたが、成せばなるものです。
ironmanのサブタイトルに「anything is possible」という言葉があります。
なんでもできる、ということです。
この経験を糧に、これからの人生、これからの仕事、これからの様々なことに前向きに構えていけるという確信めいたものを得ることができました。
最高の経験をありがとう!!

