11月8日は表題の通り「いい歯の日」です。
お口の環境や状態を普段あまり意識されていない方も、このような機会を利用して久しぶりに歯科医院へ足を運んでみては如何でしょう。
ではいい歯の日にちなんで歯みがき剤の話をします。
今日本で販売されている多くの歯みがき剤には、フッ化物が配合されています。
そしてフッ化物の使用基準については、国によって積極性に差異があるのでその国の方針によって様々です。
日本はずっと1000ppmFが上限でしたが、実は今年の3月からその上限値が1500ppmFに引き上げられたことをご存知でしょうか?
この1500ppmFというのは国際基準(ISO)と同じです。
1000ppmFと1500ppmFの歯みがき剤を3年間使用してむし歯の本数を比較した結果、1500ppmFの方が1人あたりのむし歯が増えた本数が低減したとの報告があります。
ただし1500ppmFの歯みがき剤は従来のものより高濃度のため、6歳未満のお子さんには使用を控えていただくという方針です。
新しい上限値の設定により、さらにむし歯の本数が減っていくことが期待されますが、どんな薬も万能ではありません。
歯みがき剤にも様々な種類があります。
自分にもっとも適したものを選ぶには、ご自身の現状を把握する必要があります。
そのような時は歯科医院にご相談いただくのが一番手っ取り早くかつ確実です。
フッ化物もお一人お一人にあった上手な使い方をすることで、初めて本来の効能を引き出すことができます。
歯みがき剤の効果を最大限に利用し、健康増進に役立てていきましょう。